仏寿長遠の行持
- 2023/05/29
- 07:06

正法眼蔵 行持 ( 138 )ただまさに、家郷 kakyo あらんは家郷をはなれ恩愛あらんは恩愛をはなれ名あらんは名をのがれ利あらんは利をのがれ田園あらんは田園をのがれ親族あらんは親族をはなるべし名利等なからんも、又はなるべしすでにあるをはなる、なきをもはなるべき道理あきらかなりそれすなはち一条の行持なり生前に名利をなげすてて、一事を行持せん仏寿長遠の行持なり道元禅師は、十三世紀・鎌倉時代の方今の社会...
国土確定
- 2023/05/26
- 05:52

正法眼蔵 行持 ( 137 )「 不悟は髻中 kei-tyu の宝珠 ho-zyu なり 」髻 Tabusa髪の毛を 頭上 に集めて束ねたところそこにお宝が隠れてるそれを知らないのも困ったものだ.............................「飛鳥の春の額田王」 安田靫彦・1964年これを聞かされても、何のことやらですそれに髪を束ねたのは、千年前だし覚えてません今、千年後の髻 Tabusa を束ねてますが髻 Tabusa が現れる千年後には束ねたこと...
髻中 kei-tyu
- 2023/05/25
- 11:14

正法眼蔵 行持 ( 136 )不悟は髻中 kei-tyu の宝珠 ho-zyu なり頭骨頭部 ←過去世の手足振舞いの凝縮影絵胸部・寛やかに伸びた鳩尾 Mizo-oti ←呼吸により「 今ここ 」との親密さ手足指先の覚醒的運用・身の振舞い ←千年後次生の頭骨頭部の創造過去・現在・未来 ときますが手足指先に神経津通って、生き生き振舞ってるやはり未来に関わるのが楽しき哉です.....
髻中 kei-tyu の宝珠 ho-zyu
- 2023/05/24
- 08:57

正法眼蔵 行持 ( 135 )大悟をまつことなかれ大悟は家常 kazyo の茶飯 sahan なり不悟 hugo をねがふことなかれ不悟は髻中 kei-tyu の宝珠 ho-zyu なり何かいいこと起こらないかななんて思ってるより日常の茶飯 sahan 手足をどう動かすかに次が、かかってるでは無意識にすればいいかと言うと髻 Tabusa髪の毛を 頭上 に集めて束ねたところそこにお宝が隠れてるそれを知らないのも困ったものだ何を知らないことがそう...
光陰 ko-in をすごさず
- 2023/05/23
- 12:03
正法眼蔵 行持 ( 134 )ただながく名利 myo-ri をなげすてて万縁に繋縛 ke-baku せらるることなかれ光陰 ko-in をすごさず、頭燃 zu-nen をはらふべし「光陰 ko-in をすごさず」 時間を無駄に過ごさないと言う事は、「 有意義に過ごそう 」 ですでもこれは、立場立場で千差万別ですドロボウさんは、盗むチャンスを真剣に見張ってこそ有意義な時間ですそれに、そもそも論で常識では、過ごしてる時間は 「 今ここ 」に...
大隠 dai-in 小隠 syo-in を論ずることなく
- 2023/05/22
- 06:55

正法眼蔵 行持 ( 133 )いま仏祖の大道を行持せんには大隠 dai-in 小隠 syo-in を論ずることなく聡明 somei 鈍癡 donti をいふことなかれ大隠 、美し山が見える静かなところ小隠 、街中の住まい 色々なことが理解できるなんだかチンプンカンプンそれは静かな所がいいし、聡明な方がいいと思いますしかしそれは重要なことじゃないと述べておられる- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 頭・頭骨・...
仏祖の行持にたすけらるると覚知せざるなり
- 2023/05/18
- 04:36
正法眼蔵 行持 ( 132 )身 sin 口 ku 意 I および依正 e-syo をきたして功夫 kuhu 参究すべし仏祖行持の功徳、もとより人天を済度する巨益 koyaku ありとも人天さらに仏祖の行持にたすけらるると覚知せざるなり身体をどう動かすかどのような言葉を使おうか何を考えようかそして今どんな状況なのか慎重神妙に参究しよう仏祖行持の功徳、これは今の概念なら倫理道徳でしょうか世界?宇宙?存在?人間? これらが倫理道徳...
はるかに三界の人天をこゆるなり
- 2023/05/17
- 08:46

正法眼蔵 行持 ( 131 )この天童山は、もとは小院なり覚 kaku 和尚の住裏 zyuri に、道士観、尼寺、教院等を掃除 sozyo して、いまの景徳 keitoku 寺となせり師 遷化 senge ののち左朝奉大夫 satyobu-daihu 侍御史 zi-gyosi 王伯庠 o-hakusyo ちなみに師の行業記 gyogoki を記するにある人いはく「 かの道士観、尼寺、教寺をうばひて、 いまの天童寺となせることを記すべし。」御史いはく、「 不可なり、此の事、...
未之識 misi siki 也 nari
- 2023/05/16
- 07:38

正法眼蔵 行持 ( 130 )太白山 宏智 wansi 禅師 正覚 syogaku 和尚の会 e に護伽藍神 go-garan-zin いはく「 われきく、覚 kaku 和尚、この山に住すること十余年なり つねに寝堂 sindo にいたりてみんとするに 不能前 hunozen なり、未之 misi 識 siki 也 nari 」まことに有道 udo の先蹤 sensyo にあひあふなり宏智 wansi 禅師 ( 1091~ 1157 )12世紀・中国の禅僧鬼神が近づこうとしても理解不能だった...
- 2023/05/12
- 10:42

正法眼蔵 行持 ( 129 )1.庭石 ・ 2.新緑 ・ 3.うぐいす ・ 4.人間2.には、1(鉱物 α )にない何か β が加味されてる3.には、1(鉱物)・2(植物 )にない何か γ が加味されてる4.には、1(鉱物)・2(植物)・3(動物)にない何か δ が加味されてるα・β・γ・ δ 私達は、この4つから成り立ってる ( α・β・γ・ δ ) から ( β・γ・ δ ) を引くと( α ) になりますα な庭石、イコー...
鬼神に覰見 syo-ken せらる
- 2023/05/11
- 08:59

正法眼蔵 行持 ( 128 )南泉 nan-sen いはく「 老僧修行のちからなくして鬼神に覰見 syo-ken せらる 」 しるべし、無修の鬼神に覰見せらるるは、修行のちからなきなり1.庭石 ・ 2.新緑 ・ 3.うぐいす ・ 4.人間2.には、1(鉱物 α )にない何か β が加味されてる3.には、1(鉱物)・2(植物 )にない何か γ が加味されてる4.には、1(鉱物)・2(植物)・3(動物)にない何か δ が加味されてる α...
仏祖のほとりにちかづきがたきなり
- 2023/05/10
- 06:56

正法眼蔵 行持 ( 127 )仏祖あまねく天衆、神道を超証 tyo-syo するには天衆、神道はるかに見上 ken-zyo のたよりなし仏祖のほとりにちかづきがたきなり1.庭石 ・ 2.新緑 ・ 3.うぐいす ・ 4.人間すべて計測可能な物質ですが2.には、1(鉱物/物質 α )にない何か β が加味されてる3.には、1(鉱物/物質)・2(植物 )にない何か γ が加味されてる4.には、1(鉱物/物質)・2(植物)・3(動物)にな...
仏祖にちかづくみちあり
- 2023/05/06
- 04:37

正法眼蔵 行持 ( 126 )天衆 ten-syu 、神道 sin-do もし仏祖の行履 an-ri をふむときは仏祖にちかづくみちあり頭骨の内壁が、世界の端なので人の数だけ、「 世界 」 「 宇宙 」 が創造されたわけですが ・・・ 壮大荘厳、息をのむ圧倒的美とは言えないそれだった絶望苦悩から自ら命を絶つもの、のみならず競争格差を意識する事じたい、その内面の不毛を証明してる何故こうなったか1.神代アジア社会/////////...
鬼神 ki-sin たよりなし
- 2023/05/05
- 07:47

正法眼蔵 行持 ( 125 )すでに得道のとき天眼 ten-gen およばず、鬼神 ki-sin たよりなし内面性とは何でしょう頭骨は閉じています、胸骨も閉じてます世界はその中で完結します頭骨の内壁が、世界の端になりだから、「 世界はこうだ 」 と言い切れますこうして私達は幾千年かかって天空山野から自立し、自我を確立した銘々頭骨の内壁が、世界の端なので人の数だけ、「 世界 」「 宇宙 」 が創造された....
天眼 ten-gen およばず、鬼神 ki-sin たよりなし
- 2023/05/04
- 16:21

正法眼蔵 行持 ( 124 )向来( コウライ ) の仏祖のなかに天の供養をうくるおほししかあれどもすでに得道のとき天眼 ten-gen およばず、鬼神 ki-sin たよりなしそのむねあきらむべし1.神代アジア社会///////////////////////////////2.古代ギリシャ社会///////////////////////////////3.古代ローマ社会(~中世 )................................................................... ← 道元禅師の今ここ//////...
出家人いかでか塵労中人よりも劣ならん
- 2023/05/04
- 04:59

正法眼蔵 行持 ( 123 )しかあればすなはち塵 zin 労 ro 中 tyu 人 zin なほかくのごとし出家人いかでか塵労中人よりも劣ならん塵労中人よりもにごれらん1.神代アジア社会///////////////////////////////2.古代ギリシャ社会///////////////////////////////3.古代ローマ社会(~中世 )................................................................... ← 道元禅師の今ここ/////////////////////////////...
巌 iwa のなかにすむ
- 2023/05/03
- 04:55

正法眼蔵 行持 ( 122 )黄帝は、崆峒 ko-do 道人広成 ko-sei の弟子なり広成は、崆峒 ko-do といふ巌 iwa のなかにすむいま大宋国の国王、大臣、おほくこの玄風をつたふるなり中国神代の指導者、「 黄帝 」神の世?どれくらい前か不明です一万年前、B.C.8000 年と仮定します今の私達と大いに隔たっていますどれくらい隔たっているかと言うと4壁で隔てられてる1.神代アジア社会///////////////////////////////2.古代ギ...
古人の樹下に居し、林間にすむ
- 2023/04/28
- 10:45

正法眼蔵 行持 ( 121 )俗なほ草屋に居す出家人いかでか高堂 kodo 大観 taikan を所居 syoko に擬 gi せん懺 zan 愧 ki すべきなり古人の樹下に居し、林間にすむ在家、出家ともに愛する所住なり刑務所?みたいガチガチ守り固めた所に住みたいワンちゃん熊さんみたいにフサフサ、毛をまとってないので頷けます道元禅師が例にだされる方々はアウトドア、あるいは路上生活者に近い何で、それが可能なのでしょう法常禅師は...
草蓋 so-gai を明堂とせり
- 2023/04/27
- 07:51
正法眼蔵 行持 ( 120 )しるべし、合宮、総章は、ともに草をふくなりいま黄帝、堯、舜をもて、われらにならべんとするになほ天地の論にあらずこれなほ草蓋 so-gai を明堂とせり神代中国の指導者と私達を比較するのは、おそれおおいことですがこれらの方々は、草ぶきの質素な宮殿で政務をなされた....
舜の明堂は、草を以て之を蓋く
- 2023/04/26
- 07:21

正法眼蔵 行持 ( 119 )尸子 sisi に曰 iwa く「黄帝の行 gyo を観 mi んと欲 omo はば、合宮 go-kyu に於いてすべし堯舜 gyo-syun の行を観んと欲はば、総章 so-syo に於いてすべし黄帝の明堂 mei-do は、草を以て之 kore を蓋 fu く、名づけて合宮と曰 iふ舜の明堂は、草を以て之を蓋く、名づけて総章と曰ふ 」800年前を生きられた道元禅師その時既に、建物に籠り自然と寄り添わない生活スタイルが進行してた明...
俗なりといへども草屋 so-oku に居す
- 2023/04/25
- 10:43
正法眼蔵 行持 ( 1178)黄帝 ko-tei 、堯 gyo 、舜 syun 等は俗なりといへども草屋 so-oku に居す世界の勝躅 syo-tyoku なり文字により歴史を遡れる以前、一万年前とか中国の伝承に残る 「 三皇五帝 」 の時代当時の人々やリーダーと、現代人との違い4K8K な明確な輪郭線でものが見える現代人当時の人々は、靄のよう夢のように世界をご覧なされてたそれは、現代人のように深く(身体・脳)に入り込んでなかったから魂...
草庵白屋は古聖の所住なり
- 2023/04/24
- 11:30

正法眼蔵 行持 ( 117 )出家学道の、いかでか豊屋に幽棲 yu-sei するあらんもし豊屋をえたる、邪命にあらざるなし清浄 syo-zyo なるまれなりもとよりあらんは論にあらずはじめてさらに経営することなかれ草庵白屋は古聖の所住なり古聖の所愛なり晩学したひ参学すべし、たがゆることなかれ13世紀鎌倉時代いや奈良平安時代においてすらお寺は国家の威厳を示すもので仏道を探求する学び舎ではなくなっていたと見るが自然でし...
豊屋 ho-oku あらず
- 2023/04/21
- 10:22
正法眼蔵 行持 ( 116 )いはんやこの日本国は王臣の宮殿 gu-den なほその豊屋 ho-oku あらずわづかにおろそかなる白屋 haku-oku なり11世紀中国の禅僧、白雲禅師雪が舞う坐禅堂のリフォームを却下なされた200年後、道元禅師がこの故事をもって修行僧へ語りかけます「 ましてや日本では、王臣の家屋ですら 茅葺の質素なものです どうして私達が建物を立派にしようと 考えられるでしょう 」高気密...
朝夕 tyo-seki に之を行ふべし
- 2023/04/20
- 11:06

正法眼蔵 行持 ( 115 )日夜に之 kore を思い朝夕 tyo-seki に之を行ふべしいたづらに東西南北の風にふかるるがごとくなるべからずいつもこれを思うように ・・何を思ってればいいのでしょう朝な夕なこれを行う ・・何を行えばいいのでしょう事故骨折入院、そしてリハビリ 今ここがこれとして私達は普段と違う感覚で、身体と向き合います頭に蝶々さんがとまったとして ・・やさしく静かにしてなきゃ この仮定お聞き...
思は、行を越ゆることなし
- 2023/04/19
- 07:28
正法眼蔵 行持 ( 114 )演 en 和尚、あるときしめしていはく「 行 gyo は、思 si を越ゆることなく 思は、行を越ゆることなし 」 この語おもくすべし日夜に之 kore を思い朝夕 tyo-seki に之を行ふべし白雲禅師のもとで坐禅を学ばれた五祖山の法演禅師 ある時こう述べられた思い心情、脳機能これらは、身体風景の反映ディスプレイに他ならない鏡(ディスプレイ)の中に実体がないように、実体は他(身体)にあ...
この会 e に掛錫 ka-syaku するをねがふ
- 2023/04/18
- 08:31
正法眼蔵 行持 ( 113 )しかあれども四海 sikai 五湖 goko の雲衲 un-no 霞袂 ka-bei この会 e に掛錫 ka-syaku するをねがふところとせり耽道 tan-do の人おほきことをよろこぶべしこの道こころにそむべし。この語みに銘ずべし。坐禅堂の中に雪が舞ってる「 考えてみれば、先人方は木の下が道場だった 」師匠がこうなら、今の時代では black 道場ですそれでも全国から俊英方が、是非にと集まられたリフォームを却下な...
翻 kae って憶 omo ふ
- 2023/04/15
- 07:24

正法眼蔵 行持 ( 112 )翌日に上堂 zyo-do して衆にしめしていはく楊岐 yo-gi 乍 hazi めて住す屋壁 okuheki 疎 oroso かなり満牀 mann-syo に尽く雪の珍珠 tin-zyu 撒 ti らす項 unazi を縮却 syuku-kyaku して暗に嗟嘘 sa-kyo す翻 kae って憶 omo ふ古人 kozin 樹下に居せしことを楊岐 yo-gi 山に初めて来た時のことです建物は隙間だらけで、冬になれば坐禅堂の中に雪が舞ってるなんてこったい、意気消沈したもので...
豊屋 ho-oku をこととせん
- 2023/04/14
- 14:00
正法眼蔵 行持 ( 111 )たれかいたづらなるいとまありて豊屋 ho-oku をこととせんついに不従 hu-zyu なりこごえて、凍っちゃいます!それには応えずな白雲禅師寒いのは同じだったのに白雲禅師は対応なされてる何故でしょう厳冬に蝶もへんですが頭に蝶々さんがおとまりなさったやさしく、静かにしてよう!そうして強い意志を発揮します身体は止まってますが、心魂は点火されますこの心魂の火を、白雲禅師は燃やしてなされ...
做手 sa-syu 脚 kya-ku なほいまだおだやかならず
- 2023/04/13
- 07:28

正法眼蔵 行持 ( 110 )なんだち出家学道する做手 sa-syu 脚 kya-ku なほいまだおだやかならずわづかにこれ四五十歳なり「 做手 sa-syu 脚 kya-ku 」 穏やかならず身振り手振り、身のこなしがイマイチなんだけどこれと、坐禅仏道はどう関連するのでしょう今生学道修行できるのは、わずかに四 五十年にすぎないこの白雲禅師の激励は少年老い易く学成り難し、その次の一手に聞こえます少年老い易く学成り難し、ならば学...
樹下露地に経行 kin-hin す
- 2023/04/12
- 05:35

正法眼蔵 行持 ( 109 )古往 ko-o の聖人、おほく樹下露地に経行 kin-hin す古来の勝躅 syo-tyoku なり、履空 ri-ku の玄風なり白雲禅師のもとに集まりし雲水方坐禅堂の中に雪が舞い、雪だるまになりそう心、穏やかならずは察せられます厳冬風雪の中、枝に静かに鳥がとまってます先人方はそのような修行をなされた白雲禅師の感覚はどうしてそっちへいくのでしょう現代へ向いてたら、気密性を考えリフォームに考えが向い...
時 減劫 gen-go に当たって
- 2023/04/12
- 04:47
正法眼蔵 行持 ( 107 )我が仏、言へること有り時 減劫 gen-go に当たって高岸 ko-gan 深谷 sin-koku 、遷変 sen-ben して常ならず安 izu くんぞ円満如意にして自ら称足 syo-soku なるを求むることを得んならん人の寿命が減りつつある現代うかうかぼぉーとしてられないのですこれは、どう言う意味でしょう?歴史以前の原始人?そこには何故、文字や文明がなかったか必要じゃなかったから ・・神々とも言えるような天空...
師翁 si-o 却之 kyaku-si いはく
- 2023/04/07
- 12:00
正法眼蔵 行持 ( 107 )衲子 no-su 投誠 to-zyo して修造 syu-zo せんことを請せしに師翁 si-o 却之 kyaku-si いはく坐禅堂の中に雪が舞ってます修行僧は、直して頂けないでしょうかとお願いします白雲禅師は、それを退け述べられました....
皺眉 syu-bi のうれへあるがごとし
- 2023/04/06
- 11:57
正法眼蔵 行持 ( 106 )雪頂 se-tyo の耆宿 gi-syuku 、なほ澡雪 so-setu し厖眉 mo-mi の尊年、皺眉 syu-bi のうれへあるがごとし衆僧やすく坐禅することなし五祖山・法演禅師の師白雲 haku-un 守端 syu-tan 禅師この方の道場は建物なのに、中で雪が舞ってる白雲禅師の白髪には雪が積もり、顔をしかめ愁えているように見える修行僧は、安らかに坐禅することをえず....
雪霰 se-san 満牀 man-syo
- 2023/04/04
- 08:49
正法眼蔵 行持 ( 105 )ときに冬暮 to-bo なり、殿堂 dendo ことごとく旧損 kuson せりそのなかに、僧堂ことにやぶれ雪霰 se-san 満牀 man-syo 、居不 kyo-hu 遑処 ko-syo なり五祖山・法演禅師の師白雲 haku-un 守端 syu-tan 禅師この方の道場、それは粗末なものだった冬の夕暮れ、坐禅堂の中に雪やあられが舞ってますここに参加なされた雲水の方々ふるえていたことでしょうか白雲 haku-un 守端 syu-tan 禅師は、どう...
老屋 ro-oku 敗椽 hai-ten して
- 2023/04/03
- 12:51

正法眼蔵 行持 ( 104 )五祖山の法演禅師いはく師翁 si-o はじめて楊岐 yo-gi に住せしとき老屋 ro-oku 敗椽 hai-ten して風雨の弊 hei はなはだし五祖山法演禅師が述べられた私の師、白雲 haku-un 守端 syu-tan 禅師師が、楊岐山 yo-gi san にて坐禅道場始めた時の建物それは、雨風をしのげない老屋 ro-oku だったと坐禅の姿それ自体、これが坐禅道場なら木の下に坐ればそれで十分一方、人が集まり共同生活となると道...
起こさないよう、やさしくじっと
- 2023/03/30
- 11:56
正法眼蔵 行持 ( 102 )頭の上に、小鳥がとまってなさるすやすやお昼寝なさってる起こさないよう、やさしくじっとしてようこれは相手にしてる事ですがそれも勝手なイメージですが息は長く、やさしくなっちゃう表情もどこか微笑んでくるイメージは架空ですが身体は明らかに変化しちゃう心魂もやさしくなってくる息は長く、やさしくて表情もどこか微笑んでるこれって万人が目指す「 お金持ち喧嘩せず 」 な超富裕層の...
その塔、いま本山にあり
- 2023/03/29
- 08:02
正法眼蔵 行持 ( 101 )「 その塔、いま本山にあり 庫下 kuka に交割 kokatu す 」法常禅師が坐禅中頭上に置かれた塔の置物今も大梅山護聖寺の庫院に受け継がれてるこの今は、道元禅師がおられた13世紀の今で法常禅師の坐禅から400年後のレポートですそして現在の今は、道元禅師から800年後です現在の今は、法常禅師の坐禅から 1,200 年後の今です法常禅師の坐禅がどのようなものだったのか法...
八寸の鉄塔一基を頂上におく
- 2023/03/28
- 07:10
正法眼蔵 行持 ( 100 )師の坐禅には、八寸の鉄塔一基を頂上におく如載 nyo-sai 宝冠 hokan なりこの塔を落地却 rakuti kyaku せしめざらんと功夫 kuhu すれば、ねぶらざるなり法常禅師の坐禅八寸の鉄塔を頭の上に置かれた一寸は約3cm、24cmほどの鉄の塔これを再現検証するのはハードル高しイメージで真似てみます、すると法常禅師のもとから多くの禅僧が育ったことが頷けます鉄塔は重いので10cmほどの、ス...
貪名 ton-myo 愛利 airi のなかに
- 2023/03/27
- 12:05
正法眼蔵 行持 ( 99 )貪名 ton-myo 愛利 airi のなかに仏法あらましと強為 kyo-I するは、小量の愚見 guken なり「 虎や象が石を運び泥を運んで、師の塔をつくる 」これはどういう意味でしょう?遠いアフリカで、虎や象が一頭死んじゃった私達には関係ないというか、気にもとめません他の餌になるか風化してバラバラになって跡形もなくなるどっこい人間はそうならない! 俺様はそうならない! どんなもんでしょう名...
いしをはこび、泥をはこびて師の塔をつくる
- 2023/03/24
- 11:56
正法眼蔵 行持 ( 98 )生前には、一虎一象よのつねに給侍 kyuzi す、あひあらそはず師の円寂 enzyaku ののち虎象 kozo いしをはこび、泥をはこびて師の塔をつくるその塔、いま護聖寺 gosyozi に現存せり師の行持、むかしいまの知識とあるはおなじくほむるところなり劣慧 rete のものはほむべしとしらず頭頂に、小さな塔の置物を置いて間抜けにならぬよう坐禅をなされた法常禅師晩年、後進の指導にあたられましたが三十有...
師の法を伝持して
- 2023/03/23
- 12:02

正法眼蔵 行持 ( 97 )高麗 korai の迦智 kati は師の法を伝持して本国の初祖なりいま高麗の諸師は、師の遠孫 onson なり朝鮮高麗の迦智和尚は法常禅師の坐禅を学び、坐禅の法を中国から朝鮮へと坐禅を伝えられました現在、朝鮮高麗の禅僧方はみな法常禅師の遠孫です例外はあれど、輪廻転生のスパンは一千年に一度と言われていますそしてこれも例外はあれど基本男性は女性に、女性は男性に八世紀から九世紀坐禅に精進な...
師の神足 zinsoku なり
- 2023/03/22
- 08:44
正法眼蔵 行持 ( 96 )この因縁 innen は、人天 ninten みなしれるところなり天龍 ten-ryu は、師の神足 zinsoku なり俱胝 gu-tei は師の法孫なり馬祖道一禅師のもとで坐禅を学ばれ師を離れ、一人深山に入り三十有余年、静かに坐を組まれた法常禅師そして天龍禅師は、この法常禅師から坐禅を学んでいます俱胝 和尚は、この流れから坐禅を学ばれた方です八世紀から九世紀日本史では奈良平安時代電気ガス水道、車も電話も...
梅子熟也
- 2023/03/17
- 11:52

正法眼蔵 行持 ( 95 )師いはく「 我祗管 gasikan 即心是仏 」この道をもちて馬祖に挙似 kozi す馬祖いはく「 梅子熟也 」お品書きの名称が、どう変わろうが法常禅師は、「 私はただ 即心是仏 」では、こうだったらどうでしょうお品書きの名称が、非心非仏にかわりました法常禅師は、「 はいそうですか、では私はただ非心非仏 」法常禅師にとってお品書きの名称はどうでもよかったライスカレーでもカレーライ...
我祗管 gasikan 即心是仏
- 2023/03/16
- 12:04

正法眼蔵 行持 ( 94 )あるとき、馬祖 baso ことさら僧をつかはしてとはしむ「和尚そのかみ馬祖を参見 sanken せしに得何 tokuga 道理、便住 binzyu 此山 sizan なる 」師いはく「 馬祖われにむかひていふ、即心是仏 すなはちこの山に住す 」僧いはく「 近日 kinzitu 仏法また別なり 」師いはく「 作麽生 somosan 別なる 」僧いはく「 馬祖いはく、非心非仏 hisin-hibutu とあり 」師いは...
枯木 koboku 、寒林に倚 yo る
- 2023/03/15
- 13:30

正法眼蔵 行持 ( 93 )つひに僧に命じて師を請 syo するに出山せず偈 ge をつくりて答するにいはく「 摧残 saizan せる枯木 koboku 、寒林に倚 yo る幾度 ikutabi か春に逢うて心を変ぜず樵客 syo-kaku 、之 kore に遇うて猶 nao 顧 kaeri みず郢人 ei-zin 、那 nan ぞ苦 nengoroni 追尋 tuizin することを得ん 」つひにおもむかず法常禅師に山を下りて来るよう斉安国師は使いを送りますしかし法常禅師は、山を下りる気...
それよりのち消息 syo-soku をしらず
- 2023/03/14
- 13:59

正法眼蔵 行持 ( 92 )この僧、あやしむこころありかへりて塩官に挙似 kozi するに塩官いはく「 そのかみ江西 ko-zei にありしとき一僧を曾見 zoken すそれよりのち消息 syo-soku をしらず莫是 makuze 此僧否 sisohi 」馬祖道一禅師のもとで坐禅を学ばれ師を離れ、一人深山にて静かに坐を組まれた法常禅師馬祖禅師のもとにおられた時同じく馬祖禅師のもとにおられた斉安国師は三十有余年前、法常禅師にお会い...
随流去 zui-ryuko
- 2023/03/10
- 12:03

正法眼蔵 行持 ( 91 )この僧またとふ「 出山路 syutu-sanro 向什麽 kosimo 処去 syoko 」師いはく「 随流去 zui-ryuko 」しゃんとお坐りになるため頭頂に鉄塔を置くそのような坐の生活を三十幾年この法常禅師に、道に迷いし僧が問います「 ここへ来られて幾年になられるのか 」「 山河、春目覚め秋静まれり 」「 この山を下るには、どうすればいいでしょう 」「 水の流れに、沿って行けばいい 」....
只見 siken 四山 sizan 青又黄 seiyuko
- 2023/03/09
- 11:59

正法眼蔵 行持 ( 90 )すなはちとふ「 和尚この山に住してより このかた、多少時也 tasyo-ziya 」師いはく「 只見 siken 四山 sizan 青又黄 seiyuko 」............................................................奥村土牛「吉野」ぼやぼやしないよう頭頂に鉄塔を置き、しゃんとお坐りになられているその生活を単身三十有余年この法常禅師に道に迷いし僧が問います「 この山にお住まいになられて、どれくらい...
かくのごとくして年月を経歴 kyo-ryaku するに
- 2023/03/08
- 11:33

正法眼蔵 行持 ( 90 )かくのごとくして年月を経歴 kyo-ryaku するに塩官 en-kan の会 e より一僧きたりてやまにいりて拄杖 syu-zyo をもとむるちなみに迷山路 mei-sanro してはからざるに師の庵所にいたる不期 hugo のなかに師をみる深山湖畔に草庵を構え坐して微動だにせずこの生活を続けること三十有余年ある日のこと杖によい木を探して山に入りし僧道にまよい法常禅師の草庵に至れり....
死にいたりて懈惓 kegen なし
- 2023/03/07
- 06:53

正法眼蔵 行持 ( 89 )その塔、いま本山にあり庫下 kuka に交割 kokatu すかくのごとく辨道すること、死にいたりて懈惓 kegen なし.......late 13th century頭頂に鉄の塔を載せ気迫を維持して落ちないように保つこのような坐禅を単身三十有余年続けられた大谷選手はすごい方だこれとは全く違う領域で群を抜いておられるこの鉄の塔は今も大梅山護聖寺の庫院にあります法常禅師はこのような坐禅を死す日までお続けになられ...