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行 持  下  「 儀相 gi-so 生けるが如し 」

正法眼蔵 行 持  下 「 儀相 gi-so 生けるが如し 」寿七十有二本山に塔をたつ明年四月八日、塔の戸故 yue 無くして自ら開く儀相 gi-so 生けるが如し爾後sono-noti 門人あえて復閉じず ( 四祖・大医道信禅師 ( 安坐して逝 sei す ( 七十二歳でした ( 禅師が住した破頭山に ( 墓塔が建てられます ( 明くる年の四月八日 ( 誰も開けてないのに ( その扉は開いていました ( 中を見ると ( そのお姿は威...

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行 持  下  「 安坐して逝 sei す 」

正法眼蔵 行 持  下 「 安坐して逝 sei す 」高宗 ko-so の永徽辛亥 eiki-kanotoiの歳 tosi 閏 uru 九月四日たちまちに門人に垂誡 sui-kai して曰く「 一切諸法は、 ことどとく皆 解脱なり 汝等 各自 護念して 未来に流化 ruke すべし 」言ひおわりて安坐して逝 sei す ( 唐の高宗皇帝の代 ( 永徽 eiki 二年  ( (651年) 九月四日 ( 大医道信禅師は急遽 ( 門人達に集まってもらいます ( 「 坐禅の構えで ...

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行 持  下  「 希代 ki-dai 」

正法眼蔵 行 持  下 「 希代 ki-dai 」上表三返 zyo-hyo san-ben希代 ki-dai の例なりいま澆季 gyo-ki にはもとめて帝者にまみえんとねがふあり ( 四祖大醫 dai-i 禅師は ( 皇帝の招きを三度 ( 書をもって断ります ( これはとても希なことです ( 皇帝に会ってみたい ( そのような思いは、あさはかな事です ( 四祖大醫 dai-i 禅師は ( 常に「 皇帝 」 にまみえておられた ( そのような表現も出来ま...

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行 持  下  「 引頸就刃 inkei-syuzin 」

正法眼蔵 行 持  下 「 引頸就刃 inkei-syuzin 」人主 nin-syu としては身命ををしまず引頸就刃 inkei-syuzin して身命ををしまざる人物をもなほ歎慕 tan-bo するなりこれいたづらなるにあらず光陰ををしみ、行持を専一にするなり ( 太宗皇帝は中国において ( 稀代の名君です、それゆえ ( 神妙に己の首を差し出せる人物が ( どのような人であるかを理解します ( しかし、禅師は ( 無用の争い事をしたわけでな...

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行 持  下  「 行持はありける 」

正法眼蔵 行 持  下 「 行持はありける 」太宗 tai-so は有義 yu-gi の国主なり相見 syo-ken のものうかるべきにあらざれどもかくのごとく先達 sen-datu の行持はありけると、参学すべきなり ( 唐の太宗皇帝は ( 文武に優れた名君です ( 面談を避ける理由はありません ( しかし、日々の責任を先とします ( 千年に一度、巡り会うこの身体で ( 釈尊から達磨大師へ続いてきた ( 面壁坐禅、「 救迷情 」 の実...

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行 持  下  「 千歳の一遇 」

正法眼蔵 行 持  下 「 千歳の一遇 」しかあればすなはち四祖禅師は身命 sin-myo を身命とせず王臣 o-sin に親近 sin-gonせざらんと行持せる行持これ千歳 sen-zai の一遇 iti-gu なり ( このように ( 四祖 大医道信禅師が ( 命を脅されても ( 王族諸侯と交流しなかったのは ( 千年に一度しか ( 巡り会えないこの身体で ( 今何をするのか? ( 初祖達磨大師の第一命題 ( 「 救迷情 」 の実際 ( 釈...

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行 持  下  「 神色儼然 」

正法眼蔵 行 持  下 「 神色儼然 」貞観 zyo-gan癸卯 mizuno-to の歳太宗 tai-so師の道味 do-mi を嚮 to-to び風彩 fu-sai を瞻 mi んと欲して赴京 fu-kyo を詔 syo す ( 唐の貞観十七年 [643年] ( 時の太宗皇帝は ( 大医禅師の威風を聞き及び ( 実物に会ってみたい衝動にかられ ( 都へ来るよう招聘します師、上表遜謝 zyohyo-sonsyaすること前後三返なり竟 tui に疾 situ を以て辞す ( 大医禅師は書をもって...

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行 持  下  「 摂心無寐 」

正法眼蔵 行 持  下 「 摂心無寐 」第三十一祖 大医禅師は十四歳のそのかみ三祖大師をみしより服労九載 hukuro-kusai なりすでに仏祖の祖風を嗣続 zi-zoku するより摂心無寐 sesin-mubi にして脅不至席 kyohu-siseki なること僅 wazukani 六十年なり化 ke 、怨親 on-sin にかうぶらしめ、徳、人天にあまねし真丹 sin-tan の第四祖なり ( 釈尊から三十一代 ( 達磨大師から第四祖 ( 大医道信禅師は十四歳の時 ( 三祖...

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行 持  下  「 人天を利潤せしむる 」

正法眼蔵 行 持  下 「 人天を利潤せしむる 」いま青原 sei-gen の一派の天下に流通 ru-zu すること人天を利潤せしむることは石頭大力の行持堅固のしかあらしむるなりいまの雲門 un-mon 法眼 ho-gen のあきらむるところあるみな石頭大師の法孫なり ( 青原行思禅師がなされた行い ( これが今、多くの人々を導きます ( こうなりえたのは ( その法を継いだ石頭禅師が ( その実物見本を ( 堅固に示して下さったお...

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行 持  下  「 石 上 」

正法眼蔵 行 持  下 「 石 上 」石頭大師は草庵を大石にむすびて石上に坐禅す昼夜にねぶらず、坐せざるときなし衆務を虧闕 ki-ketu せずといえども十二時の坐禅かならずつとめきたれり ( 石頭希遷禅師 は (  [ 700-790 唐代 ] ( 大きな石の上に草庵を結びます ( 石の上で、坐禅をするためです ( そして、身体を ( 坐禅の十字架で貫きます ( 集団生活の責務は果たし ( 自由に委ねられた時間は ( ...

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行 持  下  「 精藍を草創せず 」

正法眼蔵 行 持  下 「 精藍を草創せず 」おほよそ初祖、二祖かつて精藍 syo-ran を草創せず薙草 ti-so の繁務 han-mu なしおよび三祖、四祖もまたかくのごとし五祖、六祖の寺院を自草 zi-so せず青原 sei-gen 、南嶽 nan-gaku もまたかくのごとし ( 初祖達磨大師や ( 二祖慧可大師は ( 目に見えるお寺を ( 創ったわけではありません ( 三祖僧璨 so-san 大師 ( 四祖大醫 dai-i 禅師 ( 五祖大満 dai-man 禅...

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行 持  下  「 祖仏として 」

正法眼蔵 行 持  下 「 祖仏として 」これすなはち行持なりこの行持の功 ko は祖仏として行持するわれ、ありしなり ( 臂を断つ勢いの一刀 ( 太刀筋 tati-suzi は ( 坐禅の姿勢、身で切る十字 ( 太刀先 tati-saki は ( 腰腹中央、身体の中心 ( モヤモヤ心魂は ( この身に住してる ( 引導成仏の一刀、その軌道が ( この身の中なのはそのためです ( 敵は本能寺にあり、寝所急襲 ( モヤモヤ心魂に...

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正法眼蔵 行 持  下  「 零落せしめず 」

正法眼蔵 行 持  下 「 零落せしめず 」かくのごとく大恩ありとしりなばかならず草露 so-ro の命をいたづらに零落 rei-raku せしめず如山 nyo-san の徳をねんごろに報ずべし ( 自らの左臂を断つ ( 生ごろしの生死に ( そんな勢いの一刀を放つ ( 祖師方が実際に ( そのように生きられ ( お手本を示してくれました ( それゆえ私達は ( その行持を歩むことが出来ます ( 「 魔 」 が生きた実体として ...

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行 持  下  「 不退転 」

正法眼蔵 行 持  下 「 不退転 」この行持を不退転ならん形骸髑髏 keigai-dokuro は生時死時おなじく七宝塔におさめ一切人天皆応供養の功徳 kudoku なり ( 「 慧可断臂 eka-danpi 」  ( 生ごろしの生死に ( 自ら左臂を断つ ( そんな勢いの一刀が ( 襲いかかります ( その一刀を受けた身体は ( 七宝万宝となります....

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行 持  下  「 一生の珍宝 」

正法眼蔵 行 持  下 「 一生の珍宝 」世人のなさけある金銀珍玩の蒙恵 mo-keiなほ報謝 ho-sya す好語好声 kogo-kosei のよしみこころあるはみな報謝のなさけをはげむ ( 一般社会でも ( 珍しい物を頂いたなら ( 情けのある人は感謝し ( お返しせねばと思います ( やさしい言葉 ( 温かい声を掛けられたら ( 心ある者は ( 感謝の情が湧いて来ます如来無上の正法を見聞 ken-mon する大恩たれの人面かわする...

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 行 持  下  「 夢幻空花にあらず 」

正法眼蔵 行 持  下 「 夢幻空花にあらず 」名利は夢幻空花 mugen-ku-ka なりと学することなかれ衆生のごとく学すべし名利をあはれまず罪報 zai-ho をつもらしむることなかれ参学の正眼あまねく諸法をみんことかくのごとくなるべし ( 自負は夢幻とは言えません ( どの 「思い」 も人格を持った ( 一人の人間のように ( 独自の生を営んでいます ( しかし生きた人間のように ( 自らを変化させ ( 自縛を解く...

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行 持  下  「 あはれむといふは 」

正法眼蔵 行 持  下 「 あはれむといふは 」名利をあはれむといふは仏祖となりぬべき身命を名利にまかせてやぶらしめざるなり妻子親族あはれまんこともまたかくのごとくすべし ( 名利をあわれむとは ( 仏祖となるべき身命から ( その可能性を奪うことです ( 妻子や親族に対しても ( かくの如くあるべきです ( 疑念・倦怠・恨み・絶望 ( 「 仏祖 」 には ( これはないだろうと、推測されます ( これ...

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行 持  下  「 名 利 」

正法眼蔵 行 持  下 「 名 利 」邪狂にして身命を名利 myo-ri の羅刹 ra-setu にまかす名利は一頭の大賊なり名利をおもくせば、名利をあはれんべし ( 狂ったように ( 名利の声に没頭すると ( 名利は生気を得て ( 猛獣のように立ち現れます ( 名利を重んじるのなら ( 名利をあわれむべきです ( 「 名 利 」 辞書では ( 名誉と利益ですが ( 心魂を洞察すれば ( それは記憶表象であり ( それは生...

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行 持  下  「 報謝の正道 」

正法眼蔵 行 持  下 「 報謝の正道 」ただまさに日日の行持その報謝の正道なるべしいはゆるの道理は日日の生命を等閑 to-kan にせずわたくしにつひやさざらんと行持するなり ( 日々の行持 ( 面壁坐禅を標準として行く ( これが恩に報いる正道です ( その道理は、日々をいい加減に過ごさず ( 自分を勘定に入れないことですそのゆゑはいかんこの生命は前来の行持の余慶 yo-kei なり行持の大恩なり いそぎ報謝すべ...

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行 持  下  「 身命無常 」

正法眼蔵 行 持  下 「 身命無常 」国城は他人にもうばはる親子にもゆづる身命は無常にもまかす主君にもまかす、邪道にもまかすしかあれば、これを挙して報謝に擬するに不道なるべし ( 国や城は奪われます ( 親子で継承される事もあるでしょう ( はかない身命は ( 主君に仕えたり、邪に仕えたりです ( そのような国城や身命 ( 目に見えるもので報いるのではなく ( 「 行い 」 で報います ( 実際、坐禅...

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行 持  下  「 報謝すべし 」

正法眼蔵 行 持  下 「 報謝すべし 」今日われら正法を見聞するたぐひとなれり祖の恩かならず報謝すべしその報謝は余外の法はあたるべからず身命も不足なるべし国城もおもきにあらず ( 今日、私達は ( 正法見聞の一人となれました ( この祖師方の恩に ( 応えなければなりません ( その応えは ( 面壁坐禅に他なりません ( 身命で報いる事でもなく ( 国城を創ることでもありません ( 退路を断つ ( ...

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行 持  下  「 千万の西来ありとも 」

正法眼蔵 行 持  下 「 千万の西来ありとも 」破顔 ha-gan は 古 inisie をきく得随 toku-zui は祖に学すしづかに観想すらくは初祖いく千万の西来 sei-rai ありとも二祖もし行持せずば今日の飽学措大 hogaku-sodai あるべからず ( 摩訶迦葉尊者がなされた ( 破顔微笑 ( 二祖慧可大師がなされた ( 得随 toku-zui  ( 考えてみます ( 達磨大師が幾千万回 ( 中国へ赴いたとしても ( 二祖慧可大師が ( そ...

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行 持  下  「 勤労千万 」

正法眼蔵 行 持  下 「 勤労千万 」これより堂奥に入る執侍八年、勤労千万まことにこれ人天の大依怙 dai-eko なるなり人天の大導師なるなりかくのごときの勤労は西天にもきかず、東地はじめてあり ( 慧可大師は ( 自ら左臂を断ち ( 達磨大師はこれをよしとします ( これより達磨大師の堂奥に入ります ( 仕えること八年、力を尽くします ( まことに慧可大師の行持は ( 私達のよき見本となりました ( 私...

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行 持  下  「 法器なり 」

正法眼蔵 行 持  下 「 法器なり 」初祖ちなみに二祖これ法器なりとしりぬ乃ち曰く諸仏、最初に道を求むるに法の為に形を忘る汝今、臂を吾前に断つ求むること亦 mata 可なること在り ( 二祖慧可大師は ( 自らの左臂を断ちます ( 達磨大師はこれを見て ( 慧可大師が、法の器であることを知ります ( 達磨大師は、述べられます ( 諸仏は道を求めた時 ( 自分の身体を忘れます ( あなた今、私の前で臂を切り...

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行 持  下  「 いよいよ誨励 kai-rei 」

正法眼蔵 行 持  下 「 いよいよ誨励 kai-rei 」このとき、二祖ききていよいよ誨励 kai-rei すひそかに利刀 rito をとりてみづから左臂 hidari-hizi を断って置于師前 tiu-sizen するに ( 諸仏無上の妙道に通じる ( それには、永劫に精進し ( 行じ難きを行じ ( 忍び難きことを忍ばねばなりません ( 小徳小智の者が軽心を以て ( 慢心をもって求めても ( 徒な苦労に帰すだけです ( 二祖慧可大師は ( ...

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行 持  下  「 難行能行 」

正法眼蔵 行 持  下 「 難行能行 」かくのごとくまうすに、初祖曰く、諸仏無上の妙道は曠劫 ko-go に精勤 syo-gon して難行能行す、非忍にして忍なり豈 ani 小徳小智、軽心慢心を以て真乗を冀 koi-nega はんとせん徒労 itazura に勤苦 gon-ku ならん ( 二祖慧可大師が述べられます ( 願わくは慈悲をもって ( 甘露の法門を開き ( 広く私達をお救い下さい ( これに達磨大師が、お答えられます ( 諸仏無上の妙道...

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行 持  下  「 何事をか求むる 」

正法眼蔵 行 持  下 「 何事をか求むる 」初祖あはれみて昧旦 mai-tan にとふ汝、久しく雪中に立って当に何事をか求むる ( 達磨大師は ( 慧可大師を哀れに思い ( 明け方に尋ねます ( 長く雪の中に立ち ( 何を求めてらっしゃるかくのごとくきくに二祖、悲涙ますますおとしていはく ( 慧可大師は ( このように問われ ( 悲しみの涙の中で答えます惟 tada 願わくは和尚慈悲をもて甘露門を開き広く群品 gun-...

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行 持  下  「 身毛の寒怕 」

正法眼蔵 行 持  下 「 身毛の寒怕 」遅明のよるの消息はからんとするに肝胆もくだけぬるがごとしただ身毛の寒怕 kan-ha せらるるのみなり ( 夜明けの遅い厳冬の夜 ( そこに見捨てられたように ( 二祖慧可大師が立っています ( すべてが砕け散るような ( そんな思いだったはずです ( 身が凍り付くのを ( 悲しく自分で見ておられた ( 身体が雪夜の中 ( 凍り付いて死んでゆきます ( この身体って...

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 行 持  下  「 操を操とせざる 」

正法眼蔵 行 持  下 「 操を操とせざる 」かくのごとく自惟して法をもとめ道をもとむる志気のみかさなる澡雪 so-setu の操 so を操 so とせざるによりてしかありけるなるべし ( 二祖慧可大師には ( 古人の行いが身近に思え ( さらに近づこうと思えて来ます ( 雪を振り払わなくても ( 雪に埋もれ身体は凍死しても ( 身体の生とは独立した ( 不生不死の火の生が ( 確信となって来たのです ( 神なのに...

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行 持  下  「 古尚若此 」

正法眼蔵 行 持  下 「 古尚若此 」かくのごとくおもふに志気、いよいよ励志 rei-si ありいまいふ古尚若此 kosyo-nyaku-si我又何人を、晩進もわすれざるべきなりしばらくこれをわするるとき永劫の沈溺あるなり ( そのように考えると ( 慧可大師の志は、また蘇ります ( 今言うところの ( 「 昔の人は、これに耐えられた 」 ( 私達も後進の方々も ( これを忘れてはいけません ( 忘れれば、永劫に浮かばれ...

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行 持  下  「 滴滴こほる 」

正法眼蔵 行 持  下 「 滴滴こほる 」ややつもりて腰をうづむあひだおつるなみだ滴滴こほるなみだをみるになみだをかさぬ身をかへりみて身をかへりみる自惟 ji-yui すらく ( 雪が積もって腰を埋めます ( 落ちる涙が凍ります ( その涙を見てまた涙します ( 我が身を省みて思います昔の人、道を求むるに骨をうちて髄を取り血を刺してうえたるをすくう髪を布きて泥をおおひ崖 kisi に投げて虎に飼ふ古 inisie 尚 かく...

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行 持  下  「 深山高峰の冬夜 」

正法眼蔵 行 持  下 「 深山高峰の冬夜 」このとき窮臈寒天kyu-ro-kan-ten なり十二月初九夜といふ天大雨雪ならずとも深山高峰の冬夜はおもひやるに人物の窓前に立地すべきにあらず竹節なほ破す、おそれつべき時候なり ( 二祖慧可大師が ( 達磨大師を訪ねられたのは ( 年の瀬、十二月九日の夜でした ( 深山高峰の冬夜、外にはいられません ( 寒さが竹の節が割る ( 厳しい時節ですしかあるに、大雪匝地 daise...

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行 持  下  「 五峰秀出 」

正法眼蔵 行 持  下 「 五峰秀出 」祖、遂に見神の事を以て師にもうす師、其の頂骨を視るに即ち五峰の秀出せるが如し乃ち曰く汝が相、吉祥なり当に所証有るべし神の汝 南へゆけといふはそれ則ち少林寺の達磨大士必ず汝が師なり ( 師の香山宝静禅師が ( 二祖慧可大師の頭痛を治そうとします ( その時、空中から声がします ( 「 これは普通の痛みではありません (    これは骨を換えているのです   」 ( ...

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行 持  下  「 骨を換ふる 」

正法眼蔵 行 持  下 「 骨を換ふる 」あくる日、にわかに頭痛すること刺がごとしその師、洛陽龍門・香山宝静禅師これを治せんとするときに空中に声有りて曰く「 此れは乃ち    骨を換ふるなり       常の痛みに非ず 」 ( 「 南へ行くべし 」  ( 二祖慧可大師は、天神の声を聴きます ( そして翌日、刺すような頭痛が起こります ( 師である、洛陽竜門・香山宝静禅師が ( これを治そうとしますが、...

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行 持  下  「 神物倏見 」

正法眼蔵 行 持  下 「 神物倏見 」真丹 sin-tan 第二祖太祖正宗普覚大師は神鬼ともに嚮慕 kyō-bo す道俗おなじく尊重せし高徳の祖なり曠達 ko-tatu の士なり伊洛 iraku に久居して群書を博覧すくにのまれなりとするところ人のあひがたきなり ( 中国の第二祖 ( 太祖正宗普覚大師 ( [ 二祖慧可大師 487-593 ] は ( 神にも鬼にも慕われていました ( 出家者からも在家者からも尊重される ( 高徳の方で、とても...

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行 持  下  「 麦をうけ蕨をとる 」

正法眼蔵 行 持  下 「 麦をうけ蕨をとる 」麦をうけ蕨 warabi をとるは道俗の勝躅 sho-tyoku なり血をもとめ乳をもとめて鬼畜にならはざるべしただまさに行持なる一日は諸仏の行履なり ( 釈尊と弟子方は、コーサラ国の西 ( ベーランジャーに赴かれた時 ( 食するものがなく、馬師が供養された ( 馬に与える麦を食されました ( 中国は殷代、孤竹国に ( 伯夷 hakui と叔斉 syuku-sei と言う ( 国の王子の...

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行 持  下  「 寒苦いまだ人をやぶらず 」

正法眼蔵 行 持  下 「 寒苦いまだ人をやぶらず 」催さるるところは見む人の涙の如くなるべしいたづらに塵土に化して人にいとはれん髑髏をもてよくさいはひに仏正法を行持すべし ( 私達と旅を共にする ( 呪われし諸業 ( これに手を差し伸べなかったら ( そこで催される風景って ( どんな風景でしょうか ( 涙の絵の具で描いたみたい ( そんな絵になっちゃいます ( 見るもせつない髑髏とするか ( せ...

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行 持  下  「 鬼の先骨 」

正法眼蔵 行 持  下 「 鬼の先骨 」いまわれら道のためにすてざらん髑髏は他日にさらされて野外にすてらるともたれかこれを礼拝せんたれかこれを売買せむ今日の精魂かへりてうらむべし ( 今生只今 ( この身の中にあるので ( 自分では呪縛の解けない業火を ( 元の火に戻す事が出来るのです ( そのいつくしみを ( 私達が提供しなかったら ( その業火はまた私達と共に ( 輪廻転生せざるをえません ( ...

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行 持  下  「 髑髏形骸の功徳 」

正法眼蔵 行 持  下 「 髑髏形骸の功徳 」西天竺国には髑髏 dokuro をうり髑髏をかふ婆羅門 baramon の法ひさしく風聞せりこれ聞法 mon-po の人の髑髏形骸の、功徳おほきことを尊重するなり ( インドでは ( 髑髏を売ったり髑髏を買ったりと言う ( 婆羅門の風習があると聞いています ( 正法眼蔵の面壁坐禅の法を聞いた人の ( 遺骨や遺物に功徳があると ( 尊重されているのですいま道のために身命をすてざれば...

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行 持  下  「 無量恒河沙の身命 」

正法眼蔵 行 持  下 「 無量恒河沙の身命 」一日に無量恒河沙 muryo-go-gasya の身命すてんことねがふべし法のためにすてん「かばね」 は世世のわれら、かへりて礼拝供養すべし諸天龍神、ともに恭敬尊重し守護讃嘆するところなり道理それ必然なるがゆゑに ( 限りない数の ( 思い出せない記憶や ( よく分からない衝動 ( これらを面壁坐禅の ( 真上からの一刀で成仏してもらおう ( しかしその屍が、無に帰すこ...

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行 持  下  「 大 恩 」

正法眼蔵 行 持  下 「 大 恩 」一句の恩なほ報謝すべし一法の恩なほ報謝すべしいはんや正法眼蔵無上大法の大恩これを報謝せざらんや ( 何気ない言葉や ( 何気ない指導も ( その方の 「 いつくしみ 」 から ( 発せられています ( いわんや ( 正法眼蔵、面壁坐禅の法は ( 手足頭を軽くし、心身の中心に (  「 いつくしみ 」 の温かさを育む ( その具体的方法です ( それを伝えようとなされた仏祖...

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行 持  下  「 見仏聞法 」

正法眼蔵 行 持  下 「 見仏聞法 」いまの見仏聞法は仏祖面々の行持よりきたれる慈恩なり仏祖もし単伝せずばいかにしてか今日にいたらん ( 気体→液体→固体 へと ( 固まっちゃう傾向がある ( 何気な日々の内面 ( これを面壁坐禅と言う ( 心身を具体的に運用して ( その逆に戻る法、内十字の法 ( これを私達が知る事が出来るのは ( その放置がいずれ ( その内面を苦しめるだろう ( そのように私...

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行 持  下  「 三府の環 」

正法眼蔵 行 持  下 「 三府の環 」病雀なほ恩を忘れず三府の環よく報謝あり窮亀なほ恩をわすれず余不の印よく報謝ありかなしむべし、人面ながら畜類よりも愚劣ならんことは ( 楊宝 yo-ho に助けられた ( その雀は恩を忘れず ( その子孫を三府 san-pu に登らせ ( 恩に報いました ( 孔愉 ko-yu が ( 余不亭 yo-hutei で助けた亀は ( 四度首を左に向けて去り ( その後 孔愉が侯印を作ると ( 印の亀の...

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行 持  下  「 七宝千子をなげすて 」

正法眼蔵 行 持  下 「 七宝千子をなげすて 」むかし仏祖のかしこかりしみな七宝千子をなげすて玉殿朱楼をすみやかにすつ涕唾 tei-da のごとくみる糞土のごとくみる  ( 仏祖方は優れておられます ( それが大事でしょう ( というものを捨て ( これが自分を守ってる ( と思われるものを ( あっさり捨てておられます ( それらを涙や唾のように ( 流れ去るものとして見えてた ( はかない土の器に (...

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行 持  下  「 愛 惜 」

正法眼蔵 行 持  下 「 愛 惜 」禽獣よりもおろかなる恩愛をしむで、すてざることなかれたとひ愛惜 ai-zyaku すとも長年の友なるべからず ( 恩愛は自然に起こりますが ( からめとられてしまいます ( 愛し惜しんだとしても ( うたかたのよう去って行きますあくたのごとくなる家門たのみてとどまることなかれたとひとどまるともついの幽棲 yu-sei にあらず ( 家門は頼りになりますが ( 安住の家は自分で建てる...

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行 持  下  「 報 謝 」

正法眼蔵 行 持  下 「 報 謝 」しかあれば、祖師の大恩を報謝 ho-sya せんことは一日の行持なり自己の身命をかへりみることなかれ ( 達磨大師の大恩に報いるということは ( 今日の行持である面壁坐禅 ( すなわち身に内十字を切る事に他なりません ( 「 救迷情の自己なるゆゑに (  ................驚疑なく、怖畏 hu-i せず 」 (  8/29 http://newstoday.jp/blog-entry-13.html ( 道元禅...

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行 持  下  「 慚 愧 」

正法眼蔵 行 持  下 「 慚 愧 」正法にあふ今日のわれらをねがふべし正法にあふて身命をすてざるわれらを慚愧 zan-ki せんはづべくは、この道理をはづべきなり ( 身動き出来ない存在 ( それを救済解放してあげられる ( その貴重な正法、すなわち面壁坐禅 ( これに今日出会えた事は、奇跡的なことです ( 出会えたのに、出来るのに ( してあげない、という事がありえるでしょうか ( 呪いをかけられたように...

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行 持  下  「 進 退 」

正法眼蔵 行 持  下 「 進 退 」いたづらなる小人と広大深遠の仏法といづれのためにか身命をすつべき賢不肖ともに進退にわづらふべからざるものなり ( 広大深遠な仏法 ( そしてその実際である面壁坐禅 ( これに出会えたならば ( どう進退を処すべきかは ( 簡単な選択なのかも知れませんしづかにおもふべし正法よに流布せざらんときは身命を正法のために抛捨 ho-sya せんことをねがふともあふべからず ( もし...

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行 持  下  「 道 器 」

正法眼蔵 行 持  下 「 道 器 」をしむべき人身なり道器となりぬべきゆえにいま正法にあふ百千恒沙 go-sya の身命をすてても正法を参学すべし ( この身体を得た ( ということは尊いことです ( 仏道の器、すなわち ( 閉じ込められたものを ( 解放する場にもなりうるからです ( そして今、かず多くの ( 輪廻転生の中にあって ( それを実現出来る方法 ( 面壁坐禅の法に出会ったのです今日は正法眼蔵を...

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行 持  下  「 暗頭の雲霧なり 」

正法眼蔵 行 持  下 「 暗頭の雲霧なり 」義によりては身命をかろくす殉死の礼わすれざるがごとし恩につかはるる前途ただ暗頭の雲霧なり小臣につかはれ民間に身命をすつるものむかしよりおほし ( 義によって ( 殉死の礼を遂げるように ( 恩義に導かれる人の前途には ( 暗い雲霧が広がっています ( 業の営みの中に ( 身命をすつるものが多いのです ( 小説や時代劇で ( 幾万の軍が対峙し、雌雄を決します...

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プロフィール

佐々木 正巳

Author:佐々木 正巳
佐々木正巳 
宮城県仙台市在住 
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

61歳です。

仙台にお越しの折は
何気にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 
師 中川 宗淵 老師 
師 瀬島 龍三 先生 


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文章を通しての師

沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )
Rudolf Steiner 先生










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