正法眼蔵 行 持 下 「 零落せしめず 」
- 2020/11/16
- 10:24

正法眼蔵 行 持 下 「 零落せしめず 」かくのごとく大恩ありとしりなばかならず草露 so-ro の命をいたづらに零落 rei-raku せしめず如山 nyo-san の徳をねんごろに報ずべし ( 自らの左臂を断つ ( 生ごろしの生死に ( そんな勢いの一刀を放つ ( 祖師方が実際に ( そのように生きられ ( お手本を示してくれました ( それゆえ私達は ( その行持を歩むことが出来ます ( 「 魔 」 が生きた実体として ...
行 持 下 「 不退転 」
- 2020/11/15
- 00:03

正法眼蔵 行 持 下 「 不退転 」この行持を不退転ならん形骸髑髏 keigai-dokuro は生時死時おなじく七宝塔におさめ一切人天皆応供養の功徳 kudoku なり ( 「 慧可断臂 eka-danpi 」 ( 生ごろしの生死に ( 自ら左臂を断つ ( そんな勢いの一刀が ( 襲いかかります ( その一刀を受けた身体は ( 七宝万宝となります....
行 持 下 「 一生の珍宝 」
- 2020/11/13
- 12:04

正法眼蔵 行 持 下 「 一生の珍宝 」世人のなさけある金銀珍玩の蒙恵 mo-keiなほ報謝 ho-sya す好語好声 kogo-kosei のよしみこころあるはみな報謝のなさけをはげむ ( 一般社会でも ( 珍しい物を頂いたなら ( 情けのある人は感謝し ( お返しせねばと思います ( やさしい言葉 ( 温かい声を掛けられたら ( 心ある者は ( 感謝の情が湧いて来ます如来無上の正法を見聞 ken-mon する大恩たれの人面かわする...
行 持 下 「 夢幻空花にあらず 」
- 2020/11/12
- 11:57

正法眼蔵 行 持 下 「 夢幻空花にあらず 」名利は夢幻空花 mugen-ku-ka なりと学することなかれ衆生のごとく学すべし名利をあはれまず罪報 zai-ho をつもらしむることなかれ参学の正眼あまねく諸法をみんことかくのごとくなるべし ( 自負は夢幻とは言えません ( どの 「思い」 も人格を持った ( 一人の人間のように ( 独自の生を営んでいます ( しかし生きた人間のように ( 自らを変化させ ( 自縛を解く...
行 持 下 「 あはれむといふは 」
- 2020/11/11
- 07:49

正法眼蔵 行 持 下 「 あはれむといふは 」名利をあはれむといふは仏祖となりぬべき身命を名利にまかせてやぶらしめざるなり妻子親族あはれまんこともまたかくのごとくすべし ( 名利をあわれむとは ( 仏祖となるべき身命から ( その可能性を奪うことです ( 妻子や親族に対しても ( かくの如くあるべきです ( 疑念・倦怠・恨み・絶望 ( 「 仏祖 」 には ( これはないだろうと、推測されます ( これ...
行 持 下 「 名 利 」
- 2020/11/10
- 08:56

正法眼蔵 行 持 下 「 名 利 」邪狂にして身命を名利 myo-ri の羅刹 ra-setu にまかす名利は一頭の大賊なり名利をおもくせば、名利をあはれんべし ( 狂ったように ( 名利の声に没頭すると ( 名利は生気を得て ( 猛獣のように立ち現れます ( 名利を重んじるのなら ( 名利をあわれむべきです ( 「 名 利 」 辞書では ( 名誉と利益ですが ( 心魂を洞察すれば ( それは記憶表象であり ( それは生...
行 持 下 「 報謝の正道 」
- 2020/11/09
- 08:07

正法眼蔵 行 持 下 「 報謝の正道 」ただまさに日日の行持その報謝の正道なるべしいはゆるの道理は日日の生命を等閑 to-kan にせずわたくしにつひやさざらんと行持するなり ( 日々の行持 ( 面壁坐禅を標準として行く ( これが恩に報いる正道です ( その道理は、日々をいい加減に過ごさず ( 自分を勘定に入れないことですそのゆゑはいかんこの生命は前来の行持の余慶 yo-kei なり行持の大恩なり いそぎ報謝すべ...
行 持 下 「 身命無常 」
- 2020/11/08
- 05:58

正法眼蔵 行 持 下 「 身命無常 」国城は他人にもうばはる親子にもゆづる身命は無常にもまかす主君にもまかす、邪道にもまかすしかあれば、これを挙して報謝に擬するに不道なるべし ( 国や城は奪われます ( 親子で継承される事もあるでしょう ( はかない身命は ( 主君に仕えたり、邪に仕えたりです ( そのような国城や身命 ( 目に見えるもので報いるのではなく ( 「 行い 」 で報います ( 実際、坐禅...
行 持 下 「 報謝すべし 」
- 2020/11/07
- 06:11

正法眼蔵 行 持 下 「 報謝すべし 」今日われら正法を見聞するたぐひとなれり祖の恩かならず報謝すべしその報謝は余外の法はあたるべからず身命も不足なるべし国城もおもきにあらず ( 今日、私達は ( 正法見聞の一人となれました ( この祖師方の恩に ( 応えなければなりません ( その応えは ( 面壁坐禅に他なりません ( 身命で報いる事でもなく ( 国城を創ることでもありません ( 退路を断つ ( ...
行 持 下 「 千万の西来ありとも 」
- 2020/11/06
- 07:48

正法眼蔵 行 持 下 「 千万の西来ありとも 」破顔 ha-gan は 古 inisie をきく得随 toku-zui は祖に学すしづかに観想すらくは初祖いく千万の西来 sei-rai ありとも二祖もし行持せずば今日の飽学措大 hogaku-sodai あるべからず ( 摩訶迦葉尊者がなされた ( 破顔微笑 ( 二祖慧可大師がなされた ( 得随 toku-zui ( 考えてみます ( 達磨大師が幾千万回 ( 中国へ赴いたとしても ( 二祖慧可大師が ( そ...