行 持 下 「 仏宇 butu-u 」
- 2020/12/15
- 13:28
正法眼蔵 行 持 下
「 仏宇 butu-u 」
末世の愚人、いたづらに
堂閣の結構 ke-ko に
つかるることなかれ
仏祖いまだ堂閣をねがはず
自己の眼目いまだあきらめず
いたづらに殿堂精藍 dendo-syoran を結構する
またく諸仏に仏宇 butu-u を
供養せんとにはあらず
おのれが名利 myo-rio の
窟宅 ku-taku とせんがためなり

( いたずらに建物の建立に
( 気を向けることは愚かです
( 仏祖は立派な建物を願いません
( 諸仏がやどるのは
( この身で作る仏閣、坐禅の中だからです
( 外に作る仏閣には
( 己の名利心の反映を見るのみです

( 腰と腹のラインを
( 水平・直線にそろえる
( その直線に対して
( 上半身は垂直に向かう
( これを実際行いますと
( こうだァ!とならず
( ん?こう? 、???です
( 垂直かどうか耳を澄ます
( その状態が続きます
( この感じは口腔の下辺部が
( 「 虚 」 な感じです
( 「 垂直をとる 」 これが
( 心魂に大きな作用を与えます
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