行 持 下 「 山中の嶮岨」
- 2020/12/21
- 10:05
正法眼蔵 行 持 下
「 山中の嶮岨 」
あはれんべし
正法伝持の嫡祖 teki-so
いくばくか山中の嶮岨 ken-so
にわづらふ
潙山 i-san をつたへきくには
池あり、水あり、こほりかさなり
きりかさなるらん
人物の堪忍 kan-nin すべき
幽棲 yu-sei にあらざれども
仏道と玄奧と、化成することあらたなり

( 潙山禅師は
( 険しい山中にあって
( 正法の坐を護持されます
( 潙山という山は
( 池水多く、氷が重なり
( 霧が立ち込めるような山です
( よいとは、とても言えない
( この厳しい場所に
( 潙山禅師は
( 仏道玄奧を具体化する
( 水平・垂直交差の
( 坐の十字架を建てられたのです
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