行 持 下 「 専一に辨道せん 」
- 2021/01/14
- 08:44
正法眼蔵 行 持 下
「 専一に辨道せん 」
化主 ke-syu を発せず
唯 本院の荘課 so-ka 一歳の所得をもて
均 ito しく三百六十分と作 na して
日に一分を取って之 kore を用い
更に人に随って添減 ten-gen せず
( 寄付を募る僧を派遣せず、
( ただ寺院の荘園一年分の所得を
( 等しく三百六十に分け
( 日にその一で生活して
( 人数によって所得を増減しない

以て飯に備 sonau べくんば
則 unawati 飯と作し
飯と作して足らずんば
則 粥と作し、粥と作して足らずんば
則 米湯(ベイトウ)と作さん
( ご飯が炊ければご飯とし
( ご飯に足らなければお粥にし
( お粥に足らなければ重湯にします
新到相見も
茶湯のみ、更に煎点sen-ten せず
唯 一茶堂を置いて
自ら去って取り用ゆ
務めて縁を省て
専一に辨道 ben-do せんことを要す
( 入門僧の面会も
( 茶湯のみ供し菓子などは出さず
( 入門僧に茶を用意した
( 部屋へ行ってもらい自ら飲んでもらいます
( このように衣食住の用事を省いて
( 坐禅を探求する時間を確保するのです
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