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行 持  下 「 古聖の做処 」



正法眼蔵 行 持  下
「 古聖の做処 」



你 nanzi 見ずや
達磨西来 sei-rai して
少室山 syo-situ-zan の下に到り
面壁九年す

 ( 知ってのとおり
 ( 達磨大師が西から来られ
 ( 少室山の下に到り
 ( 壁に向かって九年
 ( 坐禅をなされました

二祖、雪に立ち
臂 hizi を断つに至って
謂 ii つ可し、艱辛 man-sin を受くと

 ( 二祖慧可大師は
 ( 達磨大師の法を求めて
 ( 雪の中に立ち
 ( 自分の臂を断ちました
 ( これは自ら艱難辛苦を
 ( 受け入れたと言えます


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然れども達磨 曾 katu て
一詞 i-si を措了 so-ryo せず
二祖 曾て一句を問著 mon-zyaku せず

 ( しかし達磨大師は
 ( 慧可大師に一言も説明せず
 ( 慧可大師は一言も尋ねませんでした

還って達磨を喚んで
不為人 hui-nin と作 na し得てんや
二祖を喚んで
不求師 hugu-si と做 na し得てんや

 ( だからと言って
 ( 達磨大師は何も説かなかった
 ( と言えるでしょうか
 ( 慧可大師はを何も求めなかった
 ( と言えるでしょうか

山僧、古聖の做処 sa-syo を
説著 setu-zyaku するに至るごとに
便ち覚 obo ふ身を容るるに地無きことを
懺愧 zan-ki す
後人 ko-zin の軟弱なることを

 ( 私( 道元禅師 )は
 ( 先人の行いを説く度に
 ( 身の置き場のない思いをし
 ( 私達後世の者が
 ( いかに軟弱であるか恥じるのです







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プロフィール

佐々木 正巳

Author:佐々木 正巳
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「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催




かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」




宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



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文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )











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