行 持 下 「 すてざるはなし 」
- 2021/03/01
- 11:54
正法眼蔵 行 持 下
「 すてざるはなし 」
おもからざる吾我を
むさぼり愛するは
禽獣もそのおもひあり
畜生もそのこころあり
名利をすつることは
人天もまれなりとするところ
仏祖いまだすてざるはなし

( 最重要とは言えない
( 「 有限なる自分 」
( それを愛することは
( 禽獣畜生にもあります
( 人間界や天上界でも
( 生死の対立や相対的評価から
( 離脱することは稀です
( 仏祖は面壁坐禅すなわち
( 静かに身体造形をすることで
( 身体と距離を置きます
( 身体と距離を置ければ
( 生老病死や他からの評価は
( 絶対性を失います
( 身体に造形を送り込む事で
( 身体の有限性と
( 主である 「 私 」 の永遠が分離します
( 有限と永遠が分離して初めて
( 二つは、共存出来る とも言えます
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