FC2ブログ

記事一覧

谿声山色  7 「 舌相も懈倦 ke-gen なし 」




正法眼蔵 谿声山色  7
「 舌相も懈倦 ke-gen なし 」



20210425SS00001.png


なにとしてかさらに
山色を見、谿声をきく
一句なりとやせん、
半句なりとやせん、
八万四千偈なりとやせん

 ( では、山色を見、渓声を聞くとは
 ( どのような事でしょうか
 ( 一句として、半句として
 ( あるいは八万四千の偈として
 ( 受け止めるでしょうか

うらむべし
山水にかくれたる声色 syo-siki あること
又よろこぶべし
山水にあらはるる、時節因縁あること
舌相も懈倦 ke-gen なし
身色 sin-siki あに存没 zon-motu あらんや

 ( 残念なことに
 ( 谿声山色はその身を
 ( 隠しています
 ( 希望は、谿声山色が現れる
 ( 時節因縁があることです
 ( 谿声山色が怠ることはなく
 ( 生滅を知らず、変化を生きてます

しかあれども
あらはるるときをや
ちかしとならふ
かくれたるときをや
ちかしとならはん

 ( でも、谿声山色は
 ( 垣間見れたり、姿を消したり
 ( 近いのか遠いのか
 ( 私達は本当に繋がってるのでしょうか

一枚なりとやせん
半枚なりとやせん
従来の春秋は
山水を見聞 ken-mon せざりけり
夜来の時節は
山水を見聞することわづかなり

 ( 東坡居士は
 ( どうだろうか、こうだろうか
 ( これまで春秋は
 ( 己を明かしてくれませんでした
 ( その夜は特別でした
 ( わずかでしたが
 ( 谿声山色は己を語りだしたのです






.

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

正法眼蔵 

Author:正法眼蔵 
「 国見坐禅会 」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)


宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

090-7325-5711 佐々木正巳 まで

最新記事

カテゴリ