正法眼蔵 谿声山色 12
「 山色の清浄身 」

いづれの入者か従縁 zyu-en せざらん
いづれの入者か退失あらん
ひとり勤 gon をいふにあらず
( 幾月日の行 gyo の後
( 必ず機は熟し、縁は開く
( それがぶれる事はありません
( 霊雲禅師に限ったことでなく
( 誰でもそうです
つひに大潙に嗣法 si-ho す
山色の清浄身にあらざらん
いかでか恁麼 in-mo ならん
( 霊雲禅師は、大潙禅師の法を継ぎます
( それは谿声山色が教えてくれます
( 谿声山色は、星々の鏡像で
( その自我は天上にあるが故、清浄身です
( 霊雲禅師は本懐を天上におき
( その坐を、影とされました
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