谿声山色 16 「 爲法 i-ho 求法 gu-ho 」
- 2021/05/18
- 09:50
正法眼蔵 谿声山色 16
「 爲法 i-ho 求法 gu-ho 」
かくのごとくのたぐひ
先仏これを可憐憫者 karen-minsya といふ
その先世に悪因あるによりてしかあるなり
( 身に深くはまり
( この身の中に自分を感じる
( あわれと言えます
( 悪因がそう規定してると言えます
生をうくるに爲法 i-ho 求法 gu-ho の
こころざしなきによりて
真法をみるとき真龍をあやしみ
正法にあふときいとはるるなり
( 悪因から求法の志が湧かず
( 打坐を見ても怪しみ
( 打坐を身近に感じられません

この身心骨肉、かつて
従法 zyu-ho 而生 ni-syo ならざるによりて
法と不相応なり、法と不受用なり
( 私達の身心骨肉は本来
( 無限を生きる
( 深奥の自我には由来せず
( 私達にとって、実は異質なものです
( この異質なものの統治下に入るか
( それとも、この異質を材料にして
( 建造物仏塔を建てるか
( 深奥の自我の鍛えどころであり
( また醍醐味とも言えます
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