谿声山色 19 「 菩提心の行願 」
- 2021/05/26
- 11:04
正法眼蔵 谿声山色 19
「 菩提心の行願 」

道心をしらざるともがらに
道心をしふるときは
忠言 tyu-gen の逆耳 gyaku-ni するによりて
自己をかへりみず、他人をうらむ
( 坐にて一塔を建てる意味
( 人には必滅のところこの身体と
( 不死永遠の心魂の中核
( お互い相いれないものが
( 同居なさってる
( これを伝えようとすると
( その予感へ至らず、拒否されます
( 恨まれるものです
おほよそ菩提心の行願には
菩提心の発未発、行道不行道を
世人にしられんことをおもはざるべし
しられざらんといとなむべし
いはんやみづから口称 ku-syo せんや
( 菩提心の行願
( 坐にて一塔を建てる行は
( テント生地にポールを通し
( テントを設営するようなものです
( これは本人のみ知ること
( 本人のみに属する行為です
( コミュニケーション以前の事案と言えます
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