正法眼蔵 谿声山色 20
「 すみやかに抛捨 ho-sya 」

いまの人は、実をもとむること
まれなるによりて
身に行なく、こころにさとりなくとも
他人のほむることありて
行解 gyo-ge 相応 so-o せりといはん
人をもとむるがごとし
迷中又迷、すなはちこれなり
この邪念、すみやかに抛捨 ho-sya すべし
( 知らない人に会ってるように
( 身体と距離を置いて
( その身体をもって一仏を建立する
( この実際をしてよしとする人はまれです
( この仏行に至らず、世間の評価を求め
( その評価の中に自分を感じる
( 迷いと迷いの合わせ味噌です
( 活路がないのでパスすべきです
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