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谿声山色  22「 伝道授業の機 」



正法眼蔵 谿声山色  22

「 伝道授業の機 」


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いま学道には、かくのごとくの
やまふのあらんとしるべきなり
たとへば、初心始学にもあれ
久修 ku-syu 錬行 ren-gyo にもあれ
伝道授業の機をうることもあり
機をえざることもあり

 ( 仏道を学ぼうとすると
 ( 色々やっかいな問題に直面します
 ( これから始めようとする人も
 ( 長く関わって来た人も
 ( 坐をもって本道とする正師に
 ( 出会い指導を受けれるか
 ( その機会に恵まれないか、とかです


慕古 mo-ko してならふ機あるべし
訕謗 sen-bo して
ならはざる魔もあらん
両頭 ryo-to ともに
愛すべからず、うらむべからず

 ( 同時代に師がいなくても
 ( 古の仏祖の行動から
 ( 学べる人もいます
 ( 理解出来ずに
 ( 指針となせない人もいます
 ( どちらが上でどちら下とか
 ( 論じても始まりません


いかにしてか
うれへなからん、うらみざらん
いはく、三毒を三毒と
しれるともがらまれなるによりて
うらみざるなり
いはんやはじめて仏道を
欣求 gon-gu せしときの
こころざしをわすれざるべし

 ( 何故、ああだこうだ
 ( 言っても無意味かです

 ( 思い感情の中に拘束され
 ( それがイコール自分になってる
 ( その思い感情が
 ( 自我を乗っ取ってる

 ( そう認識してる人は希です
 ( そう認識してない人に
 ( ああだこうだ言っても無意味です

 ( まして初めて仏道を求めた時
 ( 私達に、ああだこうだは
 ( なかったはずです






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正法眼蔵 

Author:正法眼蔵 
青葉坐禅堂


宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

090-7325-5711 佐々木正巳 まで

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