正法眼蔵 谿声山色 23
「 他人のために法をもとめず 」

いはく、はじめて発心 ho-sin するときは
他人のために法をもとめず
名利 myo-ri をなげすてきたる
名利をもとむるにあらず
ただひとすじに得道をこころざす
( 初めて仏道を志した時
( 人からの評価を得ようと
( 思ったでしょうか
( 己自身の疑問を解きたい
( そう思ったはずです
( 己が己に問う
( これは問う事自体が
( 絶対的唯一無二の行為で
( これは相対的な 「 豊かさ 」 とは
( 異質なジャンルだったはずです
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