谿声山色 31 「 接渠 se-ko 」
- 2021/06/15
- 05:27
正法眼蔵 谿声山色 31
「 接渠 se-ko 」

導師をたづね、知識をねがふには
従天 zyu-ten 降下 ko-ge なり
従地 zyu-ti 涌出 yu-syutu なり
その接渠 se-ko のところに
有情に道取せしめ
無情に道取せしむるに
身処にきき、心処にきく
( 師を求め
( 教えを求めるなら
( その教えは天から
( 地から語りかけて来ます
( いつも寄り添って
( 人から石から木から語ります
( それを身体で聞き心で聞きます
若将 nyaku-syo 耳聴 ni-tyu は
家常の茶飯 sa-han なりといへども
眼処 gen-syo 聞声 mon-syo
これ可必不必なり
( 音を耳で聞くことは
( 普通の事ですが
( 音を、眼で聞く
( というアプローチも
( 不可能ではありません
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