谿声山色 36 「 懺悔 san-ge 」
- 2021/06/22
- 06:48
正法眼蔵 谿声山色 36
「 懺悔 san-ge 」

又、心も肉も、懈怠 ke-dai にもあり
不信にもあらんには
誠心をもはらして
前仏に懺悔 san-ge すべし
( 身も心も晴れず
( 確信は遥かに遠く
( その時こそ勇気を出して
( 威儀を正し
( 「 眼 」 の十字架で
( 心身を貫くのです
恁麼 in-mo するとき
前仏懺悔の功徳力
われをすくひて
清浄ならしむ
この功徳、よく無礙 muge の浄心
精進を生長せしむるなり
( 坐で威儀を正し
( 眼の十字架が心身を貫く時
( 深い後悔で、魂が赤く焼かれるよう感じます
( その火は時空が
( 消滅するような怖さです
( でも、世界が動揺するようなものではありません
( 震える怖さでなく、深い静寂へ導く畏 oso れです
( 耐え難いものですが
( それに慣れ、進んで身を投じるなら
( 北極南極世界中の氷をすべてまとめて
( それを1mm四方に圧縮する
( そんな、浄心が宿ることとなるでしょう
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