物転心
- 2021/09/11
- 20:08
菩提薩埵四摂法 22
bodai-sa-ta-si-syo-bo

そのはじめ
かならず布施をもてすべきなり
かるがゆゑに
六波羅蜜 roku-hara-mitu のはじめに
檀波羅蜜 dan-bara-mitu あるなり
( 仏道の一丁目一番地が
( この布施の行です、それゆえ
( 六波羅蜜 [菩薩の六つの修行]
( の第一に、檀波羅蜜すなわち
( つかまず、手放すという
( 布施の行があるのです
心の大小ははかるべからず
物の大小もはかるべからず
されども、心転物 sin-ten-motu のときあり
物転心 motu-ten-sin の布施あるなり
( 心の大小は量れず
( 物も大小では量れません
( しかし、心が物を動かす時があり
( 物が、心を動かす時もあります
( 古池や蛙 kawazu 飛び込む水の音
( この俳句は蛙ですが
( 古池に500円玉を投げ入れてみます
( この古池の深さは∞です
( どこまでも沈んで行く500円玉
( これを心で追います
( 物(500円玉)が、心を動かします
( 500円玉は、どこまでも沈んで行きます
( これに寄り添ってゆく心は
( どうなるでしょう?
( 心は、心のきわ感覚の境界に至ります
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