行 持 下 「 黄泉伝語 」
- 2020/10/05
- 12:03
正法眼蔵 行 持 下
「 黄泉伝語 」
香厳 kyo-gen 禅師 いはく
百計千方、只だ身の為にす
知らず、身は是れ塚中の塵なることを
言うことなかれ、白髪に言語無しと
此れは是れ、黄泉伝語の人
( 香厳智閑禅師が述べられました
( 多くのはかりごとは
( ただ我が身のためにしています
( してはいますが、この身は
( もともと土であり、今も土であり
( そして土に帰することを忘れています
( 面壁坐禅は
( 土の情念のしするを現じます
( 黒髪が白髪に変ずるようです
( 白髪の古人は何を語るでしょうか
( 面壁坐禅の白髪は
( 黄泉 ( yomi ) の豊潤を語りだします

( 面壁坐禅の内十字は
( すべてが十字の中心へと集まって来ます
( 肥田春充先生が述べられた
( 「 的を射てから、矢を放つ 」
( これがその実際でしょうか
( 的を射てから、矢を放ってる
( わけですから外れるわけがありません
( 身は軽くなりますし、中心は充実します
( 中心は充実しますが ・・

( 中心は充実しますが
( これが大問題になっちゃいます
( 身は軽くなり、中心が充実するのは
( 諸業が十字のマジックで
( 中心へ集められたから、に他なりません
( いくつもの口座で運用されてた資金が
( 一つの口座に集約されたようなもの?
( 中心が充実する、一点が力をもつ
( 出来なかった事が
( 出来るようになるかも知れません
( でもそれって新たな暴発的悪業の元
( になるは必定でしょう

( 面壁坐禅の内十字で
( 身は軽くなりますし、中心は充実します
( その力をまた跳ね返し
( 新たな業を振りまくのではなく
( その力で中心を射抜き貫通させ
( それら諸業を中心の裏側
( 中心の向こう側へと
( 送り届けなければなりません
( 中心の裏側 ???
( 黄泉 ( yomi ) の国の事でしょうか
.