行 持 下 「 進 退 」
- 2020/10/09
- 12:02
正法眼蔵 行 持 下
「 進 退 」
いたづらなる小人と
広大深遠の仏法と
いづれのためにか身命をすつべき
賢不肖ともに進退に
わづらふべからざるものなり
( 広大深遠な仏法
( そしてその実際である面壁坐禅
( これに出会えたならば
( どう進退を処すべきかは
( 簡単な選択なのかも知れません
しづかにおもふべし
正法よに流布せざらんときは
身命を正法のために
抛捨 ho-sya せんことをねがふとも
あふべからず
( もし、達磨大師が
( 正法である面壁坐禅を
( 伝えてくれなかったとしたら
( 自分そのものである
( 自らの力では己を解放出来ない
( 過去現在未来の諸業を
( どのように救済解放しえたでしょうか

( 昨日はワーグナーの作品
( 『 パルジファル 』 ( 全3幕 )
( を参考資料として見てみました
( しでかしてしまった ・・・
( 食べ過ぎちゃった、飲みすぎちゃった
( 無駄遣いしちゃった
( 数日あれば盛り返えそうですが
( 立ち直れない 「 してしまった ・・ 」
( に遭遇したら、どうしようか? です

( アンフォルタス王は
( 守護を任せられた 「 聖槍(Sei-so) 」 を
( 己の愚かさから奪われてしまい
( しかもその槍で深手を負います
( パルジファルも己の愚かさから
( 只一人の母を
( 悲しみのどん底へ落としてしまいます
( 自分一人完結の不始末なら
( どんな慙愧の念にも
( 耐えられるかも知れません

( 第一幕 62行目
( 老騎士グルネマンツが述べた
( 「 ここでは時間が空間になります 」
( これは
( どんな事を述べてるのでしょう
( 過去は消えておらず
( ある存在形式? で脈々と生きている
( でしょうか
( それにピリオドを打ってあげねばならない
( 「 同情(共苦)によって叡智に至る 」
( このワーグナーの言葉と
( 面壁坐禅にて十方を己に集め
( 火の中へ寂滅していただく
( 同じ課題に向き合ってるよう感じられます
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