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行 持  下  「 三府の環 」




正法眼蔵 行 持  下
 「 三府の環 」


病雀なほ恩を忘れず
三府の環よく報謝あり
窮亀なほ恩をわすれず
余不の印よく報謝あり
かなしむべし、人面ながら
畜類よりも愚劣ならんことは

 ( 楊宝 yo-ho に助けられた
 ( その雀は恩を忘れず
 ( その子孫を三府 san-pu に登らせ
 ( 恩に報いました
 ( 孔愉 ko-yu が
 ( 余不亭 yo-hutei で助けた亀は
 ( 四度首を左に向けて去り
 ( その後 孔愉が侯印を作ると
 ( 印の亀の首が三度鋳直させても
 ( 三度とも左を向いて恩に報いました
 ( 悲しむべきことは、人でありながら
 ( 恩に報いられないことです



20201015SS00001.png
中国は後漢の時代(0~200年頃)
慈悲深い楊宝 yo-ho という人がおられた
九歳の頃、華陰山の北で
一羽の黄色の雀が鳶に襲われ
傷つき苦しんでいるのを見つけます
哀れな雀を見た楊宝は
そっと拾い上げ、持ち帰ります
箱の中に入れ菜の花などを与えていると
雀は次第に元気になっていきます
百日あまりたつと、抜けた羽毛も生え
飛べるよう回復します
朝、箱から出してやると夕方には戻って来ます
そして幾年にわたり、家族のように暮らしました

ある日多くの雀がやってきて
悲しい泣き声をあげ家の周りを飛び交います
そして数日して飛び去って行きました
その雀が死んで
多くの雀がその死を悼んでいたのです


それから、ある晩のこと
楊宝 yo-ho のもとに
黄色の童子が訪れます

「 私は、仙女の使者をしているものです
  蓬莱 ho-rai に生まれ、ここへ参りました
  私の前世は、あなたに助けられ
  恩愛養育を受けた、あの雀です
  これを、お礼のしるしとしてお受け取り下さい。  」

そう言って
白玉の環を四個
楊宝 yo-ho へ献上しました

「 あなたの子孫は清廉潔白で
  この白玉のようになるでしょう
  四代にわたって三公
  (太政大臣・左大臣・右大臣)
  の位に登られるでしょう        」

そう言って立ち去ります
果たして、子の楊震
孫の楊秉、曾孫の楊賜、玄孫の楊彪
四代に渡り、三公の位に登ります
そして皆、徳の高い人物であったと




20201015SS00002.png
 ( このような童話と
 ( 面壁坐禅はどこで繋がるのでしょう
 ( 多忙や行き違いから期せずして
 ( 心が荒れる時が多々あります
 ( そのような時
 ( 哀れな雀を目にしても
 ( その苦しみを感じ憐れむ心は
 ( 起きようがないなぁ ・・ 、です
 ( 日常において何気ない事に気付き
 ( ドアを開ける、お醤油をとってあげる
 ( 椅子を直す、感謝の言葉を届ける
 ( 心が荒れてると、何気ない事が出来ません



20201015SS00003.png
 ( 3 D 座標系の六本の矢
 ( それを座標の中心へ向ける
 ( 「 的を射てから矢を放つ 」 
 ( これを訓戒として、頭部手足を軽くして
 ( 座標中心、身体の中心を温かく保つ
 ( この資本?があってこそ
 ( 何気ない事が何気に出来るように感じます



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 ( いつも面壁坐禅を標準として歩む
 ( この道元禅師の教えは
 ( 一見、何のことやらです
 ( でも日常に立ち返ってみると
 ( 自分の身近な方が
 ( いつも手足が軽く
 ( 心身ともに中心が温かく
 ( 些細な事にも、何気に気づかってくれる
 ( そうだとしたら、それってとんでもない事です



20201015SS00005.png
 ( そんな方と一緒に暮らすのと
 ( その逆キャラ?
 ( [ 手足頭が重く、心身の中心が冷たい ? ]
 ( そんな感じの人と暮らすのでは
 ( 日常がまったく違ってくる感じがします
 ( 温かい中心を保って生きてく
 ( 面壁坐禅の実際って自分の事してるようで
 ( 周りの人にも大事な事
 ( 育んでるのかも知れません





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プロフィール

佐々木 正巳

Author:佐々木 正巳
佐々木正巳 
宮城県仙台市在住 
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

61歳です。

仙台にお越しの折は
何気にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 
師 中川 宗淵 老師 
師 瀬島 龍三 先生 


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沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )
Rudolf Steiner 先生










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