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行 持  下  「 無量恒河沙の身命 」




正法眼蔵 行 持  下
 「 無量恒河沙の身命 」



一日に無量恒河沙
muryo-go-gasya の身命
すてんことねがふべし
法のためにすてん「かばね」 は
世世のわれら、かへりて礼拝供養すべし
諸天龍神、ともに恭敬尊重し
守護讃嘆するところなり
道理それ必然なるがゆゑに

 ( 限りない数の
 ( 思い出せない記憶や
 ( よく分からない衝動
 ( これらを面壁坐禅の
 ( 真上からの一刀で成仏してもらおう
 ( しかしその屍が、無に帰すことはありません
 ( その一刀でまったく別のものに変化します
 ( 礼拝し供養したい、そう思うものに変わります
 ( 天神龍神も守護し讃嘆します
 ( これは必然の道理です



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 ( 卵が地をはう幼虫になり
 ( そして美しい蝶々に変化しちゃう
 ( どう見てもまったく別ものです



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 ( 正法眼蔵の面壁坐禅では
 ( 3D 座標系六本の線が
 ( すべて中心へ向いています
 ( 背後からは、記憶が時間が
 ( 前方から、様々な志向欲望が
 ( そしてそれらが出合う心身の中心で
 ( 真上から判断を下すように
 ( 天剣の如し一刀が振り下ろされます



20201019SS00003.png
 ( この一節の
 ( 無量恒河沙の身命とは
 ( 一人に一つの身体的生命
 ( ではなく、その内容を構成してる
 ( 時間 ( 記憶 ) であり、その鏡像である
 ( 未来から問いかけて来る、志向欲望
 ( それを、「すてんことねがふべし」 と



20201019SS00004.png
 ( 無意識の記憶が
 ( その鏡像として無意識の衝動を
 ( 前方に浮かび上がらせ
 ( 私達を規定します
 ( それを共に一点に集め
 ( 真上から成仏の一刀を下す
 ( 寂滅して無に帰す ・・
 ( いえ、無に帰すことはありません
 ( これがこの一節の主旨です



20201019SS00005.png
 ( 思い出せない記憶
 ( その鏡像としての衝動
 ( コントロール出来ない 「 業火 」 ?
 ( でもそれって業火と言う事は
 ( もともと 「火」 だったって事でしょうか
 ( 色の付いてない火だった
 ( フリーなテンション、明るい元気さ
 ( 業火の前はそう暮らしてた ?
 ( 業火が私達を苦しめる
 ( そうも言えますが、第一被害者は
 ( 業火に規定されちゃった元の火
 ( なのかも知れません



20201019SS00006.png
 ( 無量恒河沙
 (  muryo-go-gasya の身命とは
 ( 私達の身命の事言ってるじゃなく
 ( 呪縛された元火のこと述べてられる
 ( それを 「すてんことねがふべし」 とは
 ( その呪縛を解けるのは
 ( その住まいを提供している
 ( 私達しかいない、と言う事でしょうか



20201019SS00007.png
 ( 正法眼蔵面壁坐禅の天剣で
 ( その呪縛を解いてさし上げる
 ( どうなるでしょうか
 ( それらは、色のついてない
 ( 元気な元の火へと帰られる
 ( 天神龍神もそのご帰還を
 ( 恭敬し尊重し守護奉るは
 ( 当然の道理、と言うことでしょうか


20201019SS00008.png



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