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行 持  下  「 髑髏形骸の功徳 」



正法眼蔵 行 持  下
 「 髑髏形骸の功徳 」

西天竺国には
髑髏 dokuro をうり
髑髏をかふ婆羅門 baramon の法
ひさしく風聞せり
これ聞法 mon-po の人の
髑髏形骸の、功徳おほきことを
尊重するなり

 ( インドでは
 ( 髑髏を売ったり髑髏を買ったりと言う
 ( 婆羅門の風習があると聞いています
 ( 正法眼蔵の面壁坐禅の法を聞いた人の
 ( 遺骨や遺物に功徳があると
 ( 尊重されているのです

いま道のために
身命をすてざれば
聞法の功徳いたらず
身命をかへりみず
聞法するがごときは
その聞法成熟するなり
この髑髏は尊重すべきなり

 ( 今、面壁坐禅の法を聞いても
 ( 身命を捨てなければ
 ( この聞法の功徳は起こりません
 ( 身命を顧みずに聞法したならば
 ( その聞法は成熟して行きます
 ( この人の髑髏は尊重すべきものとなります



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 ( このような一節は
 ( 幾日も幾日も読み返して
 ( どのような経過を
 ( 述べておられるのだろう ?
 ( 自己観察と同時に
 ( 進めて行かないとまったくの
 ( 不明に帰してしまう、そんな一節です



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 ( 水にお塩を混ぜて ・・
 ( しばらくすると、お塩が分離されて
 ( お塩が沈殿して行きます
 ( 同じ感じのような経過が
 ( 思考においても起きてるのでしょうか



20201020SS00003.png
 ( 「 魂の骨格 」
 ( と言う言葉があります
 ( 「 思考 」 でその骨格を維持してゆくと
 ( 幾年幾十年の間には
 ( それが実際、身体の骨格を
 ( 形成してゆくのでしょうか



20201020SS00004.png
 ( この一節の聞法 mon-po
 ( は、「 そう言うことですか!」
 ( でしょうか

 ( 「 身中に、3D座標系を思考します 」
 ( そう言うことですか!

 ( 「 六本の矢が中心へ向いてるとします 」
 ( そう言うことですか!

 ( 「 的を射てから、矢を放つ 」
 ( そう言うことですか!



20201020SS00005.png
 ( 「 背後からは、時間記憶がやって来ます 」
 ( そう言うことですか!

 ( 「 前からは、記憶の鏡像
      志向欲望が問いかけて来ます 」
 ( そう言うことですか!

 ( 「 足元から、今この身体にいるんだ
      大事な今にいるんだ、と問われます 」
 ( そう言うことですか!

 ( 「 頭頂から真下へ
      業火寂滅の一刀を下すのです 」
 ( そう言うことですか!



20201020SS00006.png
 ( 正法眼蔵の面壁坐禅
 ( その聞法 とは
 ( そう言うことですか! でしょうか
 
 ( そう言うことなんだ
 ( そして、その思考を幾年にわたり
 ( 粘り強く継続してゆく
 ( これが 「 その聞法成熟するなり 」
 ( でしょうか



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 ( 野生の虎とコアラ君、どう見ても
 ( その印象、大いに違います
 ( 何考えてたかの違いで
 ( そうなっちゃった ・・ ??? です
 ( 昔言葉に 「 因業じじい 」
 ( って言葉があります
 ( なんかひねくれてて、頑固で
 ( マイナス思考を
 ( 物体化すると、こうなる
 ( そんなおじさんを表した言葉ですが



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 ( 古代インドでは
 ( いや中国でも日本でも
 ( 古代史の頃はスマホは
 ( いや、本すらなかったでしょうから
 ( 修行者は、一事 ( 思考 ) に
 ( 専念なされてた、と想像されます
 ( ちょっと思っても
 ( 何の変化も起こりませんが
 ( その思考を継続してゆくと
 ( 身体形成に少しずつなら
 ( 影響を及ぼすのかも知れません



20201020SS00009.png
 ( 風 → 水 → 土
 ( なんとなくが
 ( 実感出来る流れになって
 ( 確固とした固体に凝縮してゆく
 ( 「 髑髏の功徳 」 と聞いても
 ( ??? ですが
 ( 幾十年にわたる修行では
 ( 死して後、その遺骨から
 ( 徳香が感じられる、のかも知れません






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正法眼蔵 

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