行 持 下 「 難行能行 」
- 2020/11/02
- 10:46
正法眼蔵 行 持 下
「 難行能行 」
かくのごとくまうすに、初祖曰く、
諸仏無上の妙道は
曠劫 ko-go に精勤 syo-gon して
難行能行す、非忍にして忍なり
豈 ani 小徳小智、軽心慢心を以て
真乗を冀 koi-nega はんとせん
徒労 itazura に勤苦 gon-ku ならん
( 二祖慧可大師が述べられます
( 願わくは慈悲をもって
( 甘露の法門を開き
( 広く私達をお救い下さい
( これに達磨大師が、お答えられます
( 諸仏無上の妙道に通じる
( それには、永劫に精進し
( 行じ難きを行じ
( 忍び難きことを忍ばねばなりません
( 小徳小智の者が軽心を以て
( 慢心をもって求めても
( 徒な苦労に帰すだけです

( 達磨大師を訪ねられた
( 二祖慧可大師が
( 拝受した言葉はこのようなものです

( 正法眼蔵は
( 800年前に記された書物です
( この中で、達磨大師と
( 二祖慧可大師の交流を記す
( この一節は、道元禅師からは
( 700年前にあたる中国の出来事です
( 日本は飛鳥時代の前
( 古墳時代の六世紀となります

( 輪廻転生の思想
( 普通の会話では
( 輪廻転生は宗教的思想
( ある文化思想 って感じです
( 冷静に考えると
( それってちょっと変で
( そうなってるのか、そうなってないか
( 単純な事実確認の問題と言えます

( 輪廻転生が事実とします
( 古人はその平均スパンを
( 約1200年と伝えています
( 1200年前、日本は平安時代です
( そうなら、平安時代の人々って
( 他ならぬ私達だったとなります

( その前の地上生は
( その1200年前
( 紀元前四世紀となります
( 日本は弥生時代
( 西欧は、アレクサンドロス大王が
( 東方遠征に赴いた時代
( 今使用されてる
( 思考スキームの基礎が
( アリストテレスによって示された時代となります

( 紀元前四世紀の人々
( その方々って
( 一昨日?の自分に他ならない
( キリスト・イエスが
( 十字架に上るのはその300年後
( 達磨大師が仏道を
( 中国に伝えられるには
( それから800年待たねばならなった

( 一昨日?の私達は
( 「 救迷情 」 の道筋を
( 苦しみの中で希求してた
( しかしそれを解放してくれる
( 神々の愛の現物?が
( 地上に現れるには
( 300年待たねばなりません
( それが面壁坐禅と言う
( 誰でも出来る
( 身体行持で示されるには
( 遥かに800年を待つしかありません
( 昔話し? も、その当事者は
( 昨日・一昨日の私達に他ならない
( これが事実なら
( その課題は、今も継続してると言えます
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