行 持 下 「 勤労千万 」
- 2020/11/05
- 10:27
正法眼蔵 行 持 下
「 勤労千万 」
これより堂奥に入る
執侍八年、勤労千万
まことにこれ
人天の大依怙 dai-eko なるなり
人天の大導師なるなり
かくのごときの勤労は
西天にもきかず、東地はじめてあり
( 慧可大師は
( 自ら左臂を断ち
( 達磨大師はこれをよしとします
( これより達磨大師の堂奥に入ります
( 仕えること八年、力を尽くします
( まことに慧可大師の行持は
( 私達のよき見本となりました
( 私達を導いて下さるものです
( このような行持はインドには聞かず
( 中国で初めてなされました

( 「 怙 」 ko
( たのむ。たよる。たのみとする。

( 慧可大師は
( 自ら左臂を断ち
( 面壁坐禅の行持に入られた
( 「 これより堂奥に入る 」
( と記されています

( 椅子に坐って
( 静かに威儀を正します
( 三本垂直の座標系に
( 姿勢を合わせます

( 姿勢を三本垂直の
( 座標系に合わせます
( どんな感じでしょうか?
( 「 空間 」 のようなもの感じます

( そこでひと手間加えます
( 座標系三線が交差する
( その中心点を残し
( 前後・左右・上下の六線
( それらを切り落とします

( そうすると
( 空間的じゃない一点
( 「 中心点 」 が感じられます
( 二祖慧可大師が
( 自ら臂を切り落とした
( この強烈なイメージが
( 私達の 「 たのみ 」 となります

( 自ら臂を切り落とした
( この強烈なイメージで
( 座標軸を切り落とすと
( 曖昧な空間が消え
( 「 これが私なのだ。 」 って
( 身体を客体のように感じます

( お仕事中や会話中
( 一日すべての時間
( 「 自ら臂を切り落とす 」
( この強烈なイメージで
( 座標軸を切り落とします
( そうして
( 身体を点として感じるなら
( 不安や怒り、Moya・Moyaさ
( これらが激減する事が確認出来ます
( むしろ、さっぱりし過ぎて
( ストレスが恋しくなるほどです
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