正法眼蔵 行持 ( 81 )
不離叢林の行持、しづかに行持すべし
東西の風に東西することなかれ
十年五載の春風秋月、しられざれども
声色 syosiki 透脱 todatu の道あり
その道得 dotoku 、われに不知 huti なり、われに不会 hue なり

多くの修行僧が坐禅堂に会し
静かに壁の前に坐っています、荘厳なるものです
西欧の修道院では、日々早朝礼拝堂に
厳粛なる讃美歌が、静かに響いています
共に人のわざとは思えない荘厳さです
「 この生活から離れないように 」
峻厳なる岩肌にやっと根付いた松苗
五年十年、春風秋月がその身を切ります
松苗の知る知らずに関わらず、老松は形成されます
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