行 持 下 「 一生の珍宝 」
- 2020/11/13
- 12:04

正法眼蔵 行 持 下
「 一生の珍宝 」
世人のなさけある
金銀珍玩の蒙恵 mo-kei
なほ報謝 ho-sya す
好語好声 kogo-kosei のよしみ
こころあるはみな
報謝のなさけをはげむ
( 一般社会でも
( 珍しい物を頂いたなら
( 情けのある人は感謝し
( お返しせねばと思います
( やさしい言葉
( 温かい声を掛けられたら
( 心ある者は
( 感謝の情が湧いて来ます
如来無上の正法を
見聞 ken-mon する大恩
たれの人面か
わするるときあらん
これをわすれざらん
一生の珍宝なり
( 如来無上の正法
( その実際である面壁坐禅
( この出会いを大恩として
( 受け止められる人は
( これを保持し
( 一生の宝とするのです

( 「 恩 」 の語源でした
( 原意は 「 i n 」 で敷物の意
( その上に、寝てる・安らいでる
( ゆえに、親しみのあるもの
( それが「 恩 」 との由でした
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