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いしをはこび、泥をはこびて師の塔をつくる




正法眼蔵 行持 ( 98 )

生前には、一虎一象
よのつねに給侍 kyuzi す、あひあらそはず
師の円寂 enzyaku ののち
虎象 kozo いしをはこび、泥をはこびて師の塔をつくる
その塔、いま護聖寺 gosyozi に現存せり
師の行持、むかしいまの知識とあるは
おなじくほむるところなり
劣慧 rete のものはほむべしとしらず





頭頂に、小さな塔の置物を置いて
間抜けにならぬよう坐禅をなされた法常禅師
晩年、後進の指導にあたられましたが
三十有余年、単身深山にて坐禅をなされていた
山中にありし時、一匹の虎と象が法常禅師を守っていました
師が亡くなられると、この虎と象は力を合わせ
泥と石を集めて師の記念塔を作りました

このお話しのどこがすごいのでしょう?
「 泥と石を集めて師の記念塔を作った 」
虎と象が  ・・・
獣が仏像を作る? ありえないお話しです
泥と石を集めて師の記念塔を作るとは
時代に関係なく、私達でも誰でも
泥と石を集めて師の記念塔を作れる、これを意味しています

泥と石とは私達の身体に他なりません
法常禅師は、己の泥と石から・筋肉と骨から
釈尊の記念塔を地上に建立された
この事は超能力でも悟りでもなく
その気になれば誰でもいつでも出来うる
これをお示しになられたので、心ある人は皆
法常禅師を敬愛なされた






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プロフィール

佐々木 正巳

Author:佐々木 正巳
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「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催




かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」




宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



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文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )











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