翻 kae って憶 omo ふ
- 2023/04/15
- 07:24
正法眼蔵 行持 ( 112 )
翌日に上堂 zyo-do して
衆にしめしていはく
楊岐 yo-gi 乍 hazi めて住す
屋壁 okuheki 疎 oroso かなり
満牀 mann-syo に尽く雪の珍珠 tin-zyu 撒 ti らす
項 unazi を縮却 syuku-kyaku して暗に嗟嘘 sa-kyo す
翻 kae って憶 omo ふ
古人 kozin 樹下に居せしことを

楊岐 yo-gi 山に初めて来た時のことです
建物は隙間だらけで、冬になれば
坐禅堂の中に雪が舞ってる
なんてこったい、意気消沈したものです
でもこういう思いが去来しました
先人方は、木の下が道場だったと
普通建物は風雪をガードするだろう
この思いが浮かぶか
先人は木の下や壁窟で坐禅なされた
この思いが浮かぶか
この違いは何に関係してるのか
起因するのかです
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