行 持 下 「 安坐して逝 sei す 」
- 2020/12/01
- 09:02
正法眼蔵 行 持 下
「 安坐して逝 sei す 」

高宗 ko-so の
永徽辛亥 eiki-kanotoi
の歳 tosi 閏 uru 九月四日
たちまちに門人に
垂誡 sui-kai して曰く
「 一切諸法は、
ことどとく皆 解脱なり
汝等 各自 護念して
未来に流化 ruke すべし 」
言ひおわりて安坐して逝 sei す

( 唐の高宗皇帝の代
( 永徽 eiki 二年
( (651年) 九月四日
( 大医道信禅師は急遽
( 門人達に集まってもらいます
( 「 坐禅の構えで
( 垂直に己を打ち込むならば
( 迷情が心身を支配する事はありません
( 何故なら
( 迷情と言う己が
( 垂直の一刀と言う己により解脱するからです
( この事をよく護持して、多くの人達に伝えて下さい 」
( 大医道信禅師はそう述べて
( 坐を正されて、坐した状態で息をひきとりました
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