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行 持  下  「 請 益 」



正法眼蔵 行 持  下
 「 請 益 」


諸方の玄学のなかに
所未決 syoo-miketu あるは
かならず師にしたがひて
請益 sin-eki するに
雪峰和尚いはく
備頭陀 bi-zuda にとふべし

20201210SS00004.png

 ( 雪峰禅師は
 ( 「雪峰山」を坐禅の地に選び
 ( 玄沙師備禅師も従い
 ( 多くの修行者が集まりました
 ( 諸方の修行者の中に
 ( 坐禅の意味が理解出来ない者があれば
 ( 必ず師備禅師が寄り添い
 ( 雪峰禅師に教えを乞いました
 ( すると雪峰禅師は
 ( 「 師備 頭陀に尋ねなさい 」
 ( そう述べられるのでした



師まさに仁にあたりて
不譲 hu-zyo にしてこれをつとむ
抜群の行持にあらずよりは
恁麽 n-mo の行履 an-ri あるべからず

 ( 玄沙師備禅師は
 ( 雪峰禅師とは兄弟弟子の関係でしたが
 ( 常に雪峰禅師を敬い
 ( その道場を補佐しました
 ( 抜群の人格を形成なされてたので
 ( そのようなことが出来たのです



20201210SS00005.png

終日宴坐 en-za の行持
まれなる行持なり
いたづらに声色 syo-siki に
馳騁 ti-tei することは
おほしといへども
終日の宴坐は
つとむる人まれなるなり

 ( 宴 = たのしむ・やすらぐ
 ( 坐を、たのしむ・やすらぐ
 ( 玄沙師備禅師のように
 ( 終日宴坐出来ることは稀です
 ( どうしても身体の感覚の中に
 ( 一日が埋没してしまいます



20201210SS00006.png

いま晩学としては
のこりの光陰のすくなきことをおそりて
終日宴坐、これをつとむべきなり

 ( 私達が身体に
 ( 働きかける機会は
 ( 千年に一度しかありません
 ( 受肉出来るのは
 ( 千年に一度だからです
 ( その今生で
 ( 身体に働きかけることで
 ( 私達の精神は強く進化して
 ( さらなる千年を生きていけるのです







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正法眼蔵 

Author:正法眼蔵 
青葉坐禅堂


宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

090-7325-5711 佐々木正巳 まで

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