行 持 「 習 禅 」
- 2020/08/31
- 08:43

正法眼蔵 行 持 下 「 習 禅 」石門の林間録に云く菩提達磨、初め梁より魏にゆく嵩山のふもとに経行 kin-hin し少林に倚杖 i-zyo す ( 石門の林間録によれば ( 菩提達磨大師は ( インドから梁の国へ渡り ( その後、魏の国へ赴いたと ( そして、嵩山 su-zan のふもと ( 少林寺に静謐坐禅の場をえたと面壁燕坐 menpeki-enza するのみなり習禅には非ず久しくして人 其の故を測ることなし因て達磨を以て習禅と為...
行 持 「 正法眼蔵 」
- 2020/08/29
- 23:20

正法眼蔵 行 持 下 「 正法眼蔵 」行 持 下 5 )西天と中華と土風はるかに勝劣せり方俗はるかに邪正あり大忍力の大慈にあらずよりは伝持法蔵の大聖むかふべき処在にあらず ( インドと中国では ( 風土にも習俗にも ( 大きな違いがあります ( インドから中国へ渡ろうなど ( たとえ法蔵伝持の聖者でも ( よほどの大忍慈悲心がなければ ( 思いも至りません住すべき道場なし、知人の人まれなりしばらく嵩...
行 持 「 洛陽にいたりぬ 」
- 2020/08/28
- 19:07

正法眼蔵 行 持 下 「 廓然無聖 」 帝曰く朕 ware に対する者は誰 ta そ 師曰く不識 hu-siki帝、領悟 ryo-go せず師、機の不契 hukei なるを知る ( 武帝が述べられます ( 師は、凡も聖もないと述べられましたが ( 師は、凡なのですか、聖なのですか ( 師がお答えになります ( 「 識りません 」 ( 武帝は師の言葉を理解出来ません ( 達磨大師も武帝とは ( 仏道の因縁が熟してないと知りますゆゑにこの...
行 持 「 廓然無聖 」
- 2020/08/28
- 06:57

正法眼蔵 行 持 下 「 廓然無聖 」 広州の刺史 si-si 蕭昂 syu-ko といふもの主礼をかざりて迎接したてまつるちなみに、表を修して武帝にきこゆる蕭昂が勤恪なり ( 広州の長官、蕭昂 syu-ko という人が ( 達磨大師をあつい礼をもって迎えます ( 達磨大師が ( インドからはるばる来られたことを ( 蕭昂は武帝に報告なされました ( 蕭昂は慎み深く真摯な方でした武帝すなはち奏を覧して欣悦して、使に詔をも...
行 持 「 王 宮 」
- 2020/08/27
- 09:52

正法眼蔵 行 持 下 「 王 宮 」いづれの生縁か王宮にあらざらんいづれの王宮か道場をさへんこのゆゑに、かくのごとく西来せり ( どのような状況 ( どのようなカルマの嵐にあっても ( ここを王宮とする事が出来ます ( この王宮こそ私達が求める道場です ( これを伝えるため ( 菩提達磨大師は来られたのです救迷情の自己なるゆゑに驚疑なく、怖畏 hu-i せず救迷情の遍界なるゆゑに驚疑せず、怖畏なし ( 迷...
「 嶮浪 ken-ro 」
- 2020/08/26
- 11:08

正法眼蔵 行 持 下 「 嶮浪 ken-ro 」真丹初祖の西来東土は般若多羅尊者の教勅なり航海三載の霜華その風雪いたましきのみならんや雲煙いくかさなりの嶮浪 ken-ro なりとかせん ( 菩提達磨大師がインドから ( 中国に坐禅仏道を伝えられたは ( 菩提達磨大師の師である ( 般若多羅尊者の教勅によるものです ( 航海三年の月日は ( 厳しかったのレベルでなく ( 危険な波浪を超える旅だったと ( 察せられま...
行 持 「 法 操 」
- 2020/08/26
- 08:26

正法眼蔵 行 持 「 法 操 」授手の日くれなんとす打舂の夜あけなんとすあるいは師の普説するときはわが耳目なくしていたづらに見聞をへだつ耳目そなはるときは、師またときをはりぬ ( 宗匠のもとには ( 多くの求道者が集まり ( みな同じく指導をこいます ( とはいえ ( 一人一人十分に向き合えば ( 日は暮れてしまい ( うすでつくよう、鍛えんとすれば ( 夜が明けてしまいます ( 師が要諦を説明して...
行 持 「 難 辨 」
- 2020/08/25
- 07:25

正法眼蔵 行 持 「 難 辨 」いま有道の宗匠の会をのぞむに真実請参せんとするときそのたよりもとも難辨なりただ二十三十箇の皮袋にあらず百千人の面々なりおのおの実帰をもとむ ( 仏道の指導者を求め ( そこに参じたいと願う時 ( 簡単にはいかない、という現実があります ( そう願うものは ( 二十人三十人ばかりではなく ( 百人千人もおられるからです ( そしてみな 「 実帰 」 を求めています ( 心...
行 持 「 露堂々 」
- 2020/08/24
- 08:31

行 持 「 露堂々 」雪峰 se´po 真覚大師義存和尚かつて発心よりこのかた掛錫 ka-syaku の叢林 so-rin および行程の接待、みちはるかなりといへどもところをきらはず、日夜の坐禅おこたることなし雪峰草創の露堂々にいたるまでおこたらずして坐禅と同死す ( 雪峰山の真覚大師 ( 義存和尚は ( 道を求めようと発心して後 ( 叢林 so-rin での探求 ( そして日々の生活は ( 順風満帆であったとは言えません ( 道...
行 持 「 波濤 hato 」
- 2020/08/23
- 11:08

行 持 「 波濤 hato 」黄檗のむかしは捨衆 sya-syu して大安精舎の労侶に混迹して殿堂を掃灑 so-sai する行持あり ( 黄檗禅師のころ ( 僧堂を離れて ( 精舎を整備する方々と共に ( 伽藍を掃き清める行持がありました仏殿を掃灑し、法堂を掃灑す心を掃灑すると行持をまたずひかりを掃灑すると行持をまたず裴 hai 相国と相見せし、この時節なり ( 仏殿を掃き清め ( 法堂を掃き清めます ( 心を清めよう ( ...